ホーム 健康・医療 鼻をかみすぎて痛い原因は?鼻の下・入口・耳の症状別対処法と受診目安【2026年版】

鼻をかみすぎて痛い原因は?鼻の下・入口・耳の症状別対処法と受診目安【2026年版】

三橋 風花 三橋 風花 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
目次

鼻水が止まらず何度も鼻をかんでいるうちに、鼻の下がヒリヒリしたり、鼻の入口が切れたように痛んだりした経験はないでしょうか。鼻をかみすぎて痛い場合、単なる皮膚の乾燥だけでなく、鼻粘膜の傷や炎症、鼻の入口に細菌が感染する鼻前庭炎、強く鼻をかむことで生じる耳の痛みなど、複数の原因が考えられます。

2026年11月現在、鼻の痛みを改善するうえで大切なのは、痛む場所から原因を考え、鼻への刺激を減らしながら、鼻水や鼻づまりを引き起こしている根本的な症状にも対処することです。鼻の下にワセリンを塗る方法、正しい鼻のかみ方、鼻血が出たときの対応、耳鼻咽喉科を受診するタイミングまで、医学的な情報をもとに詳しく解説します。

【原因を解説】鼻をかみすぎて痛くなるのはなぜ?鼻粘膜と皮膚に起こる変化

鼻かみすぎ痛い

鼻をかむこと自体は、鼻水や異物を外に排出するために必要な行動です。しかし、短時間に何度も鼻をかんだり、力いっぱい息を吹き出したりすると、鼻の周囲や内部に負担がかかります。

特に注意したいのが、鼻水による刺激とティッシュによる摩擦、そして鼻の内部に生じる圧力です。

1.ティッシュとの摩擦で鼻の下の皮膚が荒れる

鼻水が多いと、鼻の下を何度もティッシュで拭くことになります。

このとき、皮膚表面の角質層に繰り返し摩擦が加わり、肌を外部刺激から守るバリア機能が低下することがあります。

加えて、鼻水に含まれる水分や成分が皮膚に付着し続けることで、刺激が重なります。

代表的な症状は次のとおりです。

- 鼻の下が赤くなる
- 皮膚がヒリヒリする
- 触るとピリッと痛む
- 皮膚が乾燥して粉を吹く
- 鼻の下に細かなひび割れができる
- 皮がむけたり、薄く出血したりする

こうした症状は、刺激による接触皮膚炎に似た状態です。

英国NHSの接触皮膚炎に関する解説でも、刺激物との接触によって皮膚が乾燥し、赤みやひび割れなどが生じることが説明されています。

2.鼻を強くかむことで鼻粘膜が傷つく

鼻の内部は、血管が豊富な粘膜で覆われています。

この粘膜には、吸い込んだ空気を加湿・加温し、異物を排出する働きがあります。

ところが、乾燥した状態で強く鼻をかんだり、鼻の内部を何度も刺激したりすると、粘膜に小さな傷ができることがあります。

粘膜が傷つくと、次のような症状につながります。

- 鼻の中がヒリヒリする
- 鼻の奥がツーンと痛む
- 鼻をかむと血が混じる
- かさぶたができる
- 鼻の内部がただれたように感じる

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会も、鼻粘膜は刺激や炎症によって出血しやすくなることを説明しています。

3.鼻の入口に細菌が感染することもある

鼻の入口付近には鼻毛が生えており、その周辺には毛穴があります。

鼻を頻繁にかむ、鼻をこする、指で触るといった行為が続くと、皮膚に細かな傷ができ、そこから細菌が侵入する場合があります。

このような炎症の一つが、鼻前庭炎です。

鼻前庭炎は、鼻の入口付近に赤みや腫れ、痛み、かさぶたなどが生じる病気です。細菌の一種である黄色ブドウ球菌が関係することがあり、過度な鼻かみや鼻をいじる行為も発症のきっかけになります。

Merck Manual Professional Editionでも、過度な鼻かみや鼻をほじる行為が鼻前庭炎の原因になり得ると解説されています。

4.鼻を強くかむと耳にも負担がかかる

鼻と耳は、耳管という管でつながっています。

そのため、鼻を勢いよくかむと鼻の内部に圧力がかかり、耳管を通じて中耳にも影響が及ぶことがあります。

耳が詰まったように感じたり、ツーンと痛んだりするのは、その圧力変化が関係している可能性があります。

また、鼻水に含まれる病原体が耳管を通じて中耳に入り、中耳炎につながる場合もあります。

【痛む場所別に解説】鼻の下・鼻の入口・鼻の中・耳の痛みは何が違う?

「鼻をかみすぎて痛い」といっても、痛みが出ている場所によって考えられる原因は異なります。

症状を正しく把握するためには、鼻のどの部分が痛むのかを確認することが大切です。

鼻の下がヒリヒリする場合

鼻の下が赤くなり、触れるとヒリヒリする場合は、ティッシュによる摩擦や鼻水による刺激が考えられます。

特に、鼻水を拭き取るたびに皮膚を左右にこすっている人は注意が必要です。

皮膚のバリア機能が低下すると、普段は問題にならない水分や摩擦でも痛みを感じやすくなります。

見分けるポイント
- 鼻の下の皮膚だけが赤い
- 鼻水を拭くとしみる
- 皮膚が乾燥している
- 鼻の内部よりも外側が痛い

この場合は、皮膚への摩擦を減らし、保湿・保護を優先します。

鼻の入口が痛い場合

鼻の穴のすぐ内側や鼻毛の生え際が痛む場合は、鼻前庭炎の可能性があります。

鼻前庭炎では、以下の症状が見られることがあります。

- 鼻の入口が赤くなる
- 鼻の穴の周辺が腫れる
- 触るとチクチク痛む
- 鼻毛の根元に痛みがある
- 黄色っぽいかさぶたができる
- 鼻の入口から膿のような分泌物が出る

単なる乾燥とは異なり、細菌感染による炎症が関係していることがあります。

痛みが強い場合や、腫れが広がる場合は、自己判断で放置せず耳鼻咽喉科を受診してください。

鼻の中が痛い・ただれる場合

鼻の内部がヒリヒリしたり、焼けるように痛んだりする場合は、鼻粘膜の乾燥や炎症、細かな傷などが考えられます。

特に、鼻をかむたびに同じ場所が痛む場合は、粘膜が繰り返し刺激されている可能性があります。

また、鼻の内部にかさぶたができていると、それが鼻をかんだときにはがれ、再び出血することもあります。

乾燥した空気やアレルギー性鼻炎による炎症が重なっている場合もあるため、鼻水が出る原因にも目を向ける必要があります。

鼻をかみすぎて耳が痛い場合

鼻を強くかんだ直後に耳が痛くなった場合は、耳管を通じた圧力変化が関係している可能性があります。

主な症状は次のとおりです。

- 耳の奥がツーンとする
- 耳が詰まったように感じる
- 耳の中が圧迫される
- 飲み込むと耳に違和感がある
- 耳の奥がズキズキする

一時的な圧力変化による違和感であれば、落ち着く場合もあります。

ただし、痛みが続く、聞こえにくい、耳だれが出る、めまいがするといった症状がある場合は、中耳炎なども考えられるため、耳鼻咽喉科で診察を受けましょう。

痛む場所と考えられる原因の比較

以下に、症状と原因の関係を整理しました。

痛む場所 考えられる原因 主な症状・特徴 鼻の下 刺激性接触皮膚炎・乾燥 赤み、ヒリヒリ、皮むけ 鼻の入口 鼻前庭炎・毛穴の炎症 腫れ、押したときの痛み、かさぶた 鼻の内部 鼻粘膜の傷・乾燥・炎症 ツーンとする痛み、ただれ、鼻血 鼻の奥・頬・額 副鼻腔炎など 鼻づまり、顔面痛、粘り気のある鼻水 耳の奥 耳管の圧力変化・中耳炎 耳の痛み、詰まり、聞こえにくさ

この表は症状から考えられる代表的な原因をまとめたものです。複数の原因が同時に存在することもあり、痛む場所だけで病名を確定することはできません。

【見逃したくない病気】鼻前庭炎・鼻血・副鼻腔炎との関係

鼻をかみすぎたことがきっかけで痛みが出たとしても、すべてが単純な皮膚荒れとは限りません。

特に、炎症が続く場合や、鼻水・鼻づまりを伴う場合は、別の鼻の病気が関係している可能性があります。

鼻前庭炎はどのような病気?

鼻前庭炎は、鼻の穴の入口部分に起こる炎症です。

鼻を頻繁にかむことに加え、鼻をほじる、鼻毛を抜く、鼻の入口を何度も触るといった行為が原因になることがあります。

初期には軽い違和感やヒリヒリ感だけでも、炎症が進むと腫れや強い痛み、膿を伴うことがあります。

特に注意したいのは、鼻の入口の痛みが鼻全体や上唇まで広がるケースです。

細菌感染が疑われる場合、医師が状態を確認したうえで抗菌薬の外用薬などを使用することがあります。自己判断で手持ちの抗菌薬を塗るのではなく、診察を受けることが大切です。

鼻をかみすぎると鼻血が出るのはなぜ?

鼻血が出る主な理由は、鼻粘膜にある細い血管が傷つくためです。

特に、鼻の入口から少し入った鼻中隔の前方には血管が集まっており、比較的出血しやすい場所があります。

鼻を強くかむ、鼻をこする、乾燥した粘膜に刺激を加えるといった行為で出血することがあります。

また、アレルギー性鼻炎や急性鼻炎による炎症があると、粘膜が刺激に弱くなります。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会も、鼻の粘膜の傷や炎症、機械的な刺激などが鼻血の原因になることを説明しています。

鼻血が出たときの正しい対処法

1. 椅子などに座り、少し前かがみになる。
2. 小鼻の柔らかい部分を親指と人差し指で両側から押さえる。
3. その状態を10〜15分程度、途中で離さず維持する。
4. のどに流れてきた血液は飲み込まずに吐き出す。

鼻の付け根を押さえても、出血している場所に十分な圧力がかかりません。

また、上を向くと血液がのどに流れ込むため避けてください。

30分程度圧迫しても止まらない場合や、出血量が多い、ふらつきがある場合は、早急に医療機関を受診してください。

副鼻腔炎が鼻の痛みに関係することもある

鼻をかむ回数が多い背景に、副鼻腔炎が隠れている場合もあります。

副鼻腔炎とは、鼻の周囲にある空洞である副鼻腔に炎症が起きる病気です。

代表的な症状には次のものがあります。

- 鼻づまりが続く
- 黄色や緑色などの粘り気のある鼻水が出る
- 頬や額が痛む
- 鼻の周囲が重苦しい
- 頭痛がする
- においを感じにくくなる
- 鼻水がのどに流れる

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によると、急性副鼻腔炎では鼻づまりや粘り気のある鼻水に加え、頬や額の痛み、発熱、顔やまぶたの腫れなどが見られることがあります。

鼻をかみすぎたから副鼻腔炎になると単純に考えるのではなく、もともと存在する鼻炎や副鼻腔炎が鼻水を増やし、結果として鼻をかむ回数が増えている可能性も考える必要があります。

アレルギー性鼻炎も鼻をかみすぎる原因

花粉やハウスダスト、ダニなどに反応して起こるアレルギー性鼻炎も、鼻をかむ回数を増やす代表的な原因です。

主な症状は、くしゃみ、水のような鼻水、鼻づまりです。

鼻水が続けば、当然ながら鼻を拭く回数も増えます。

その結果、鼻の下の皮膚荒れや鼻の入口の炎症が悪化することがあります。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬などを用いた治療、原因となるアレルゲンを避ける生活上の工夫を紹介しています。

鼻の皮膚だけを保護しても、鼻水が出続ける原因が改善しなければ、同じトラブルを繰り返す可能性があります。

【今日からできる】鼻をかみすぎて痛いときのセルフケアと治し方

鼻の下や鼻の入口が痛む場合は、まず刺激を減らし、皮膚や粘膜を保護することが基本です。

症状に応じて、次の方法を取り入れてみましょう。

1.鼻の下にワセリンを薄く塗る

鼻の下の皮膚が赤くなったり、ヒリヒリしたりする場合は、ワセリンを薄く塗って保護する方法があります。

ワセリンには皮膚表面を覆い、水分の蒸発を抑える働きがあります。

使うときの要点は次のとおりです。

1. 鼻の下をぬるま湯で優しく洗う。
2. 清潔なタオルで押さえるように水分を取る。
3. 少量のワセリンを指先に取る。
4. 鼻の下の荒れた部分に薄く伸ばす。

特に、鼻をかむ前後に皮膚を保護しておくと、摩擦による刺激を減らしやすくなります。

ただし、ワセリンを鼻の奥まで大量に塗る使い方は避けてください。

米国Mayo Clinicは、ワセリンを鼻の内部に長期間使用すると、まれに吸い込んだ油性成分が肺に蓄積し、外因性リポイド肺炎を引き起こす可能性があると説明しています。

鼻の下などの外側の皮膚を保護する用途と、鼻の内部に繰り返し塗る用途は区別しましょう。鼻の内部の乾燥には、生理食塩水の鼻スプレーや加湿、水溶性の保湿製品などが選択肢になります。

2.ティッシュでこすらず、優しく押さえる

鼻をかんだ後、鼻の下をゴシゴシ拭いていませんか。

皮膚が荒れているときは、拭き取り方を変えるだけでも刺激を減らせます。

おすすめは、柔らかいティッシュを使い、鼻水を吸い取るように軽く押さえる方法です。

以下のような行為は控えましょう。

- 鼻の下を強くこする
- 硬いティッシュを何度も使う
- 皮膚のかさぶたを無理にはがす
- 鼻の入口を指で触る
- 鼻毛を無理に抜く

皮膚に傷があるときは、刺激の強い化粧品やアルコール入りの製品も避けたほうが無難です。

3.室内を加湿して鼻の乾燥を防ぐ

空気が乾燥すると、鼻の粘膜や鼻の入口付近の皮膚も乾燥しやすくなります。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、鼻の入口付近の乾燥による炎症や鼻血への対策として、加湿器の使用やマスクの着用を紹介しています。

具体的には、次のような工夫ができます。

- 加湿器を使用する
- こまめに水分を補給する
- 乾燥が気になるときはマスクを着用する
- 生理食塩水の鼻スプレーを活用する
- 暖房による過度な乾燥を避ける

マスクは鼻の周囲の湿度を保ちやすい一方、素材が硬いと皮膚との摩擦が増えることがあります。肌に触れる部分が柔らかいものを選びましょう。

4.鼻前庭炎が疑われる場合は無理に触らない

鼻の入口が赤く腫れていたり、黄色いかさぶたや膿が付着していたりする場合は、単なる乾燥ではなく感染症の可能性があります。

この場合、ワセリンだけで改善しようとせず、耳鼻咽喉科で診察を受けることが大切です。

かさぶたを無理にはがしたり、鼻毛を抜いたりする行為は炎症を悪化させるおそれがあります。

細菌感染が確認された場合には、医師が状態に応じて治療を選択します。

5.鼻水が多い場合は根本原因にも対処する

鼻をかみすぎる状況を改善するには、鼻水や鼻づまりを引き起こしている原因への対策も欠かせません。

例えば、花粉症やアレルギー性鼻炎の場合は、原因となるアレルゲンとの接触を減らすことが基本です。

また、鼻づまりが続く場合は、耳鼻咽喉科で鼻の内部を確認してもらうと、適切な治療につながります。

鼻の痛みだけを抑えようとするのではなく、鼻水が増える原因と皮膚・粘膜への刺激を同時に減らすことが、再発防止につながります。

【正しい鼻のかみ方】耳や鼻粘膜に負担をかけない4つのポイント

鼻をかむ回数を無理に減らす必要はありません。

大切なのは、鼻水を適切に排出しながら、鼻の内部や耳に余計な圧力をかけないことです。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会や学校保健関係の資料でも、片方ずつ、ゆっくり、強くかみすぎない方法が紹介されています。

正しい鼻のかみ方の手順

STEP1:口から息を吸う

鼻をかむ前に、口から軽く息を吸います。

STEP2:片方の鼻を押さえる

ティッシュを鼻に当て、片方の鼻翼を優しく押さえます。

STEP3:ゆっくり鼻水を出す

反対側の鼻から、少しずつ鼻水を出します。

勢いよく吹き出す必要はありません。

STEP4:反対側も同じようにかむ

左右を入れ替え、同じ手順で鼻水を出します。

鼻水が残っていても、無理に一度で出し切ろうとしないことが大切です。

やってはいけない鼻のかみ方
避けたい行為 理由
両方の鼻を同時に強くかむ 鼻や耳に圧力がかかる
力いっぱい息を吹き出す 鼻粘膜や耳管への負担になる
鼻の入口を強くこする 皮膚や毛穴を傷つける
かさぶたをはがす 再出血や炎症につながる
鼻づまりを無理に通そうとする 粘膜に余計な刺激が加わる

特に、鼻が完全に詰まっているときに無理やり息を吹き出すのは避けてください。

鼻水が出にくい場合は、生理食塩水の鼻スプレーなどを利用し、無理に力を入れない方法を選びましょう。

【耳鼻咽喉科を受診する目安】鼻の痛みを放置しないための判断基準

鼻の下が少し赤くなった程度であれば、摩擦を減らして保湿することで改善する場合があります。

しかし、痛みが続いたり、鼻の内部に炎症が見られたりする場合は、医療機関で原因を調べる必要があります。

早めに耳鼻咽喉科を受診したい症状

以下の症状がある場合は、受診を検討してください。

- 鼻の入口が赤く腫れている
- 鼻の中に膿や黄色いかさぶたがある
- 鼻をかまなくても痛む
- 鼻の中のただれが改善しない
- 鼻血を何度も繰り返す
- 片側だけ鼻づまりが続く
- 頬や額に痛みがある
- 鼻水や鼻づまりが長期間続いている
- 耳の痛みや聞こえにくさが続いている

特に、鼻の入口から鼻全体や上唇にかけて腫れが広がる場合は、感染が進んでいる可能性があります。

また、副鼻腔炎が疑われる症状に加えて、目の周囲の腫れや視力の変化、激しい頭痛、高熱などがある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

鼻血が止まらない場合は早急に受診

鼻血が出た場合は、前述したように小鼻を圧迫します。

それでも30分程度止まらない場合や、勢いの強い出血、めまい、顔色が悪いといった症状がある場合は、救急医療機関を含めて早急な対応が必要です。

血液を固まりにくくする薬を服用している人や、出血を繰り返す人も、早めに医師へ相談してください。

受診先は皮膚科と耳鼻咽喉科のどちら?

症状によって受診先を使い分けるとよいでしょう。

症状 受診先の目安
鼻の下の皮膚荒れ・かぶれ 皮膚科
鼻の入口の腫れや痛み 耳鼻咽喉科
鼻の中の傷・ただれ 耳鼻咽喉科
鼻血を繰り返す 耳鼻咽喉科
鼻づまり・鼻水が続く 耳鼻咽喉科
耳の痛み・聞こえにくさ 耳鼻咽喉科

鼻の内部と耳の症状は関連していることがあるため、迷った場合は耳鼻咽喉科で相談するとよいでしょう。

【鼻かみすぎ痛い】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:鼻をかみすぎて鼻の下が痛いとき、ワセリンを塗っても大丈夫ですか?

鼻の下など、外側の皮膚に薄く塗る方法は、摩擦や乾燥から皮膚を保護するのに役立ちます。ただし、鼻の奥まで大量に塗ることは避けてください。鼻の内部の乾燥には、生理食塩水の鼻スプレーなども選択肢になります。

Q2:鼻をかみすぎて鼻の中が切れたように痛い場合はどうすればいいですか?

強く鼻をかむことや、鼻の内部を指で触ることを避けてください。乾燥対策として室内を加湿し、鼻水を出すときは片方ずつ優しくかみましょう。出血を繰り返す場合や、傷や痛みが改善しない場合は耳鼻咽喉科を受診してください。

Q3:鼻をかみすぎると耳が痛くなるのはなぜですか?

鼻と中耳は耳管でつながっています。鼻を強くかむと圧力が耳管を通じて伝わり、耳が詰まったり痛んだりすることがあります。片方ずつ優しく鼻をかむことが大切です。痛みや聞こえにくさが続く場合は受診してください。

Q4:鼻をかみすぎて鼻血が出た場合、どうすればいいですか?

椅子に座って少し前かがみになり、小鼻の柔らかい部分を両側から10〜15分程度しっかり押さえます。上を向いたり、鼻の穴にティッシュを無理に詰めたりしないでください。30分程度圧迫しても止まらない場合や、大量に出血する場合は医療機関を受診しましょう。

Q5:鼻の入口が痛くてかさぶたができています。放置しても大丈夫ですか?

乾燥や軽い傷でかさぶたができることもありますが、赤みや腫れ、膿、強い痛みを伴う場合は鼻前庭炎の可能性があります。かさぶたを無理にはがさず、症状が続く場合は耳鼻咽喉科で診察を受けてください。

Q6:鼻をかみすぎて痛い状態は何日で治りますか?

軽い皮膚荒れや摩擦による刺激であれば、刺激を減らすことで徐々に改善する場合があります。ただし、鼻前庭炎や副鼻腔炎などが原因の場合は、適切な治療が必要になることもあります。痛みが強くなる、腫れる、数日たっても改善しない場合は受診をおすすめします。

鼻をかみすぎて痛い場合、原因は鼻の下の皮膚荒れだけとは限りません。鼻の入口に起こる鼻前庭炎、鼻粘膜の傷や炎症、強い鼻かみによる耳管への圧力、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎など、さまざまな要因が関係しています。

特に意識したいのは、痛みが出ている場所と症状の組み合わせです。鼻の下だけがヒリヒリするなら皮膚の保護、鼻の入口が腫れているなら感染症への注意、鼻の奥や頬まで痛むなら副鼻腔炎などの可能性も考える必要があります。

セルフケアでは、次の5つを基本にしてください。

  • 鼻は片方ずつ、ゆっくり優しくかむ。
  • 鼻の下はワセリンなどで薄く保護する。
  • 鼻の内部を指で触ったり、かさぶたをはがしたりしない。
  • 加湿や生理食塩水の鼻スプレーで乾燥を防ぐ。
  • 鼻水や鼻づまりが続く場合は、その原因も治療する。

鼻の痛みを繰り返す人ほど、鼻をかむ回数だけでなく、なぜ鼻水が出続けているのかを考えることが大切です。皮膚を保護するだけでは改善しない場合もあるため、鼻炎や副鼻腔炎などの治療も視野に入れましょう。

鼻の痛みや腫れ、繰り返す鼻血、耳の痛みなどが続く場合は、我慢せず耳鼻咽喉科に相談してください。正しい鼻のかみ方と適切なケアを習慣にすることが、鼻や耳への負担を減らし、同じトラブルを繰り返さないための第一歩です。

主な医学的参考資料

- 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「鼻の病気・鼻の症状」
- 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「鼻出血」
- Merck Manual Professional Edition「Bacterial Nasal Infections」(2025年6月改訂)
- Mayo Clinic「Petroleum jelly: Safe for a dry nose?」
- NHS「Contact dermatitis」

※本記事は一般的な医療情報の解説です。個々の症状に対する診断や治療の代わりにはなりません。

同じカテゴリの記事

三橋 風花
トレンドリサーチャー 三橋 風花
プロフィールを見る →

配給会社の公式プレスシートと劇場公式ページを一次情報とし、公開日・上映館は発表元の表記のみを掲載します。

おすすめの関連記事