日本代表対韓国代表の歴代戦績を確認すると、長期的には韓国が優位に立っている。
2025年7月15日の東アジアE-1サッカー選手権で日本が韓国に1-0で勝利した時点で、両国の通算対戦記録は次のようになった。
82試合

2025年7月15日時点・男子代表の日韓戦
日本17勝
引き分け
23試合
韓国42勝
勝敗比率:日本20.7%・引き分け28.0%・韓国51.2%(小数第1位で表示)
数字だけを見れば、韓国の勝利数は日本の約2.5倍に達する。日本が長年にわたり韓国を追いかけてきた構図が、この数字に表れている。
ただし、過去の数字と現在の実力を同じ尺度で判断するのは適切ではない。
82試合の内訳とPK戦の記録日韓戦では、90分または延長戦を終えて引き分けとなり、その後PK戦で勝敗が決まった試合がある。
2025年7月時点で、通算23引き分けのうち4試合がPK戦に進んでいる。
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| 総対戦数 | 82試合 |
| 日本の勝利 | 17試合 |
| 韓国の勝利 | 42試合 |
| 引き分け | 23試合 |
| PK戦に進んだ試合 | 4試合 |
| PK戦での日本の勝利 | 3回 |
| PK戦での韓国の勝利 | 1回 |
ここで押さえておきたいのは、PK戦の勝利を通常の勝利数に加算しないことだ。
サッカーの公式記録では、PK戦で決着した試合も90分・延長戦の結果が引き分けなら、基本的に引き分けとして扱われる。そのため、PK戦の実績と通算勝敗は分けて見る必要がある。
2011年アジアカップ準決勝は日本がPK戦で勝利日韓戦のPK戦を語る際に欠かせないのが、2011年1月25日のAFCアジアカップ準決勝だ。
日本は韓国と2-2で延長戦まで戦い、PK戦を3-0で制した。
GK川島永嗣の活躍もあり、日本は決勝へ進出。その後オーストラリアを破り、4度目のアジア王者に輝いた。
この試合は、単なるPK戦の勝利ではない。強いプレッシャーがかかる日韓戦で、日本が重要な国際大会の決勝進出を勝ち取った象徴的な試合だった。
日韓戦の通算成績には集計方法の違いもあるもう一つ、見落とされやすい問題がある。
日本と韓国では、過去の対戦を国際Aマッチとして数える基準に違いがある。
日刊スポーツの2025年7月15日の分析によると、日本側の国際Aマッチ集計では78試合、韓国側の集計では81試合と、同じ時点で3試合の差が存在していた。
その理由は、1967年のアジアカップ予選、1988年のアジアカップ、1998年のアジア大会での試合を、日本側は若手主体の編成だったとして国際Aマッチに含めていない一方、韓国側は含めているためだ。
つまり、82試合という数字は日韓両国の対戦史を広く捉えた集計であり、FIFAの国際Aマッチ記録と完全に同一ではない。
この違いを理解しておけば、資料によって試合数が異なる理由も分かる。
【2026年アジア競技大会決勝】U-21日本代表は韓国に0-1で敗北
2026年の日韓サッカーを象徴する出来事が、10月3日に愛知県の豊田スタジアムで開催された第20回アジア競技大会の男子サッカー決勝だ。
日本は大岩剛監督が率いるU-21代表、韓国はU-23代表で決勝に臨んだ。
試合は前半を0-0で折り返したものの、後半61分に韓国が得点。そのまま日本は追いつけず、韓国が1-0で勝利して金メダルを獲得した。
JFAの公式試合記録でも、韓国1-0日本という結果が掲載されている。
試合結果と注目ポイント| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 第20回アジア競技大会 |
| 開催日 | 2026年10月3日 |
| 会場 | 豊田スタジアム |
| 日本 | U-21日本代表 |
| 韓国 | U-23韓国代表 |
| 前半 | 0-0 |
| 後半 | 0-1 |
| 最終結果 | 韓国1-0日本 |
| 決勝点 | 61分・オム・ジソン |
| 日本の成績 | 準優勝 |
| 韓国の成績 | 優勝・大会4連覇 |
決勝点を決めたのは、イングランドのスウォンジー・シティに所属するオム・ジソン(厳智星)だった。
韓国は2014年の仁川大会から4大会連続で金メダルを獲得。2018年ジャカルタ大会、2022年杭州大会、2026年愛知・名古屋大会では、いずれも決勝で日本を破っている。
なぜ日本はU-21、韓国はU-23だったのか今回の決勝で重要なのは、両チームの年齢構成が同じではなかった点だ。
アジア競技大会の男子サッカーは23歳以下を中心とする大会だが、日本は2028年ロサンゼルスオリンピックを見据え、あえてU-21世代でチームを編成した。
JFAも大会前の展望記事で、U-21日本代表がロサンゼルス五輪を目標に強化を進めていることを説明していた。
つまり、日本は目先の大会優勝だけでなく、2年後のオリンピックを見据えた育成を優先する編成だった。
この年齢差は試合を評価するうえで要点になる。
一般に、U-21とU-23では身体的な成熟度、国際試合の経験、試合運びの安定性などに差が生じる可能性がある。
もちろん、年齢差だけで敗戦の原因を説明することはできない。日本にも優勝を狙うだけの力があり、韓国も勝利にふさわしい結果を残した。
ただし、今回の0-1を根拠に「日本の若手は韓国より弱い」と断定するのは早計だ。
日本に残った課題は育成と勝負強さ日本は大会を通じて若手選手に国際舞台での経験を積ませた。一方、決勝では最後まで得点を奪えず、優勝には届かなかった。
大岩監督にとって、この経験は2028年ロサンゼルス五輪に向けたチーム作りの重要な材料になる。
とりわけ、韓国のように強度の高い相手と対戦した際に、試合終盤まで攻撃の質を維持できるか、少ないチャンスを得点に変えられるかが問われる。
育成を優先した大会であっても、決勝で勝つための準備は別の課題として残った。
【日本と韓国のサッカー実力比較】2026年は日本が優位なのか
通算成績では韓国が大きくリードしている一方、現在の男子A代表の実力を判断する材料では、日本が優位な数字を示している。
その一つがFIFA世界ランキングだ。
FIFAランキングで見る両国の立ち位置2026年11月上旬に確認できる最新の公式更新は7月20日付。FIFAの男子ランキングでは、日本が17位、韓国が32位となっている。
FIFA男子世界ランキング
2026年7月20日公式更新時点
日本17位
韓国32位
順位差:日本が15ランク上位
次回の公式更新予定は2026年11月18日。
この数字から判断すると、2026年時点の男子A代表は、日本がランキング上で韓国を上回っている。
ただし、FIFAランキングは代表チームの試合結果をもとに算出される指標であり、特定の試合の勝敗を保証するものではない。
日本サッカーの強み日本の強みとして挙げられるのは、選手育成の層の厚さと、欧州を含む海外リーグで経験を積む選手の存在だ。
2026年アジア競技大会のU-21日本代表にも、オランダのAZアルクマールやドイツのアイントラハト・フランクフルトなど、海外クラブに所属する選手が選ばれていた。
JFAの大会紹介によると、同代表23人のうち海外クラブ所属は4人。国内クラブ所属の選手にもJ1で出場機会を得ている選手が含まれていた。
こうした環境は、若い選手が異なる戦術やプレースピードに触れる機会を増やす。
また、Jリーグを基盤とする国内の育成環境から、年代別代表、A代表へと選手を送り出す仕組みも日本の特徴だ。
韓国サッカーの強み韓国の特徴は、歴史的に培ってきた国際舞台での競争力と、厳しい試合でも勝利を追求する姿勢にある。
特に日韓戦では、長期的な通算勝利数で日本を大きく上回っている。
2026年アジア競技大会でも、韓国はU-23世代でU-21日本代表を破り、4大会連続の金メダルを獲得した。
この結果は、韓国の育成年代が現在もアジアで高い競争力を維持していることを示す材料だ。
両国の実力差をどう判断するべきか比較するときは、次の3つの視点を分けると分かりやすい。
- 歴史的な対戦実績: 韓国が優勢。82試合で42勝を記録している。
- 現在のA代表ランキング: 日本が優勢。2026年7月時点で17位対32位。
- 2026年アジア大会: 韓国が優勢。U-23韓国代表がU-21日本代表に1-0で勝利した。
これらは互いに矛盾するデータではない。
過去70年以上にわたる歴史的な勝敗と、現在の代表チームの評価、さらに年代別チームの大会結果は、それぞれ別のものを測っているからだ。
2026年の男子A代表では日本がランキング上位に立つ一方、韓国には歴史的な対戦実績と育成年代の大会結果で優位性がある。
この両面を理解することが、日韓サッカーの現在地を正確に捉えるポイントになる。
【森保一監督から大岩剛監督へ】2026年の監督交代報道とJFAの公式方針
2026年の日本サッカーでは、代表監督の交代も大きな話題になっている。
中心人物は、現日本代表監督の森保一氏と、次期監督候補として発表された大岩剛氏だ。
7月23日:JFAが森保監督の続投と大岩監督への引き継ぎを決定日本サッカー協会は2026年7月23日、SAMURAI BLUEの監督人事を正式に発表した。
その内容は次の通りだ。
- 森保一監督が引き続き日本代表を指揮する。
- 当初の日程では、2027年1~2月のAFCアジアカップ終了まで森保監督が担当する。
- その後、大岩剛監督が日本代表の指揮を引き継ぐ。
- 大岩監督は2028年ロサンゼルス五輪を目指すU-21日本代表監督も兼務する予定。
JFAの理事会決議に基づく公式発表であり、単なる後任候補の観測記事とは異なる。
森保一監督の役割と退任報道森保監督は、2018年から日本代表を率いてきた指揮官だ。
2026年のFIFAワールドカップ後も続投が決まり、JFAは当初、アジアカップまでの指揮を予定していた。
ところが、11月3日にAFCから大会日程の変更が発表された。
当初2027年1月7日~2月5日に開催予定だったAFCアジアカップサウジアラビア2027は、地域情勢や移動・運営上の事情を受け、2027年12月23日~2028年1月21日に延期された。
これにより、森保監督の当初の契約上の区切りと、大岩監督への引き継ぎ時期の関係が改めて注目されるようになった。
JFAが11月5日に掲載した代表関連の情報では、森保監督は大会延期によって自身の方針に変更はないとの考えを示し、山本昌邦技術委員長も任期への影響について現時点で明言を避けている。
一方、同日の日刊スポーツなどの報道では、JFAの湯川和之専務理事が2027年3月から大岩体制になるかとの質問に対し、「今のところはそのような計画です」と回答したと伝えられた。
これを受けて森保監督の年内退任が有力視されている。
ここで重要なのは、7月の正式決定と11月の大会延期後の説明を区別することだ。11月上旬時点では、3月からの大岩体制が既定方針として報道されている一方、アジアカップの延期を受けた任期の正式な変更については、JFAの説明にも留保が残っている。
大岩剛監督に期待される役割大岩剛氏は、鹿島アントラーズの監督として2018年にAFCチャンピオンズリーグを制した実績を持つ。
その後、U-21日本代表監督に就任し、パリ五輪世代の強化を担当。2024年のU-23アジアカップでは優勝を果たし、パリ五輪本大会でもベスト8に進出した。
2026年にはU-21日本代表を率いて、2028年ロサンゼルス五輪を目指している。
大岩監督の特徴は、年代別代表での経験を通じて若手選手の特徴や成長過程を把握している点だ。
A代表監督とU-21監督を兼任する体制が実現すれば、育成年代からA代表までの選手育成に一貫性を持たせやすくなる。
一方、異なる年代のチームを同時に指揮することには、選手招集やスタッフ配置、戦術面での調整という課題もある。
2027年3月の日本代表戦が新体制の注目ポイントJFAは2026年11月5日、2027年3月のキリンチャレンジカップ開催を公式発表した。
| 日程 | 開催地 | 対戦相手 |
|---|---|---|
| 2027年3月25日 | 広島・エディオンピースウイング広島 | 調整中 |
| 2027年3月30日 | 東京・国立競技場 | 調整中 |
対戦相手やキックオフ時刻は発表時点で未定となっている。
この2試合は、大岩体制への移行が予定通り進んだ場合、新監督の初陣として注目される。
森保監督が築いてきた代表の基盤を引き継ぎながら、2028年のロサンゼルス五輪世代との連携をどう進めるかが焦点となる。
【日韓サッカーの歴史とライバル関係】なぜ両国の対決は特別なのか
日韓戦が単なる国際親善試合とは異なる注目を集める理由は、サッカーの競技性だけではない。
日本と韓国は地理的に近く、長い交流と複雑な歴史を共有してきた。サッカーでも1950年代から代表同士の対戦を重ねており、両国のスポーツ文化を象徴するカードとなっている。
1954年に始まった日韓戦日本と韓国の男子代表が初めて対戦したのは1954年3月のワールドカップ予選だった。
最初の対戦では韓国が日本に5-1で勝利している。
当時から両国にとって代表戦は大きな意味を持ち、その後もワールドカップ予選、アジアカップ、東アジア選手権などで対戦してきた。
長期的な韓国優位の通算成績には、こうした時代ごとの実力差が積み重なっている。
2000年代以降は日本の競争力も向上日本サッカーは1993年のJリーグ開幕以降、プロリーグを中心とした競技環境を整えてきた。
海外でプレーする選手も増え、代表チームの戦術や選手層にも変化が生じた。
2010年代以降は、日韓戦で日本が勝利するケースも増えている。
特に2021年3月と2022年7月には、日本が韓国に連続して3-0で勝利した。
さらに2025年7月15日のE-1選手権でも1-0で勝利し、韓国に対して3連勝を記録した。韓国の聯合ニュースも、この3連敗が韓国にとって日韓戦史上初だったと報じている。
歴史的には韓国が勝ち越していても、近年の試合では日本が互角以上に戦う局面が増えている。
日韓戦を見るときの判断基準ファンが試合結果を評価するときには、次の点を意識すると、過度な悲観や楽観を避けられる。
1. A代表なのか、U-21やU-23などの年代別代表なのか。
2. 両国が主力選手を招集できているか。
3. 親善試合なのか、公式大会の決勝なのか。
4. 90分の結果とPK戦の結果を区別しているか。
5. 通算成績と直近数試合の成績を混同していないか。
例えば、2026年のアジア大会決勝で日本が敗れたことと、男子A代表のFIFAランキングで日本が上位にいることは、同時に成立する。
一つの試合だけで両国のサッカー全体の優劣を決めないことが大切だ。
【日本韓国サッカーに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:日本と韓国のサッカー通算対戦成績は?
A1:2025年7月15日時点で82試合、日本17勝、韓国42勝、引き分け23試合となっている。長期的には韓国が優勢だ。
Q2:日韓戦のPK戦は日本と韓国のどちらが強い?
A2:2025年7月時点で、PK戦に進んだ4試合では日本が3勝、韓国が1勝している。なお、PK戦で決着した試合も公式記録上は引き分けとして集計される。
Q3:2026年アジア競技大会の日韓決勝はどちらが勝った?
A3:2026年10月3日の男子決勝では、U-23韓国代表がU-21日本代表を1-0で破った。韓国は大会4連覇を達成し、日本は準優勝となった。
Q4:森保一監督は退任して大岩剛監督に交代する?
A4:JFAは2026年7月、当初はアジアカップ終了後に大岩剛監督へ引き継ぐ方針を正式決定した。大会延期後の11月5日には、翌年3月から大岩体制とする計画が報道された。ただし、延期に伴う任期の正式な変更については、JFAの追加説明を確認する必要がある。
Q5:2026年時点では日本と韓国のどちらが強い?
A5:男子A代表のFIFAランキングでは、2026年7月時点で日本17位、韓国32位と日本が上位。一方、歴代対戦成績と2026年アジア大会の結果では韓国が優勢だ。カテゴリーと評価基準によって見方が異なる。
2026年の日韓サッカーを振り返ると、歴史的な対戦成績と現在の実力評価には明確な違いがある。
2025年7月15日時点の通算82試合では、韓国が42勝、日本が17勝と大きくリードしている。しかし、2026年7月時点のFIFAランキングでは日本が17位、韓国が32位となり、男子A代表では日本が上位に立っている。
一方、2026年10月3日のアジア競技大会決勝では、U-23韓国代表がU-21日本代表を1-0で破った。韓国の育成年代の強さと、日本がロサンゼルス五輪を見据えて若い世代を起用した背景の両方を理解する必要がある。
今後の日韓サッカーを考えるうえで注目したいのは、次の3点だ。
- 代表チームの競争力: FIFAランキングや国際大会での結果から、A代表の実力を継続的に比較する。
- 若手育成の成果: 大岩剛監督がU-21世代をどのように強化し、A代表へつなげるかを見守る。
- 監督交代の影響: 森保一監督から大岩監督への引き継ぎが、日本代表の戦術や強化方針にどう反映されるかを確認する。
特に2027年3月に予定される日本代表の国内2試合は、新体制のスタートを占う重要な機会になる。
日韓戦は、過去の勝敗だけで語れる対決ではない。韓国が築いてきた歴史的な優位性と、日本が積み上げてきた育成・強化の成果がぶつかる、アジアサッカーを代表するライバル関係だ。
2026年の0-1という敗戦を、日本サッカーの終わりではなく、次の世代が成長するための課題として捉えられるか。 その答えは、大岩体制の今後の成果と、次の日韓戦で明らかになっていく。