2026年11月1日、大牟田高校駅伝部は第77回福岡県高校男子駅伝に出場しました。
福岡県高等学校体育連盟が主催した同大会は、男子7区間、総距離42.195km。大牟田は2時間13分23秒で7位という結果を残しています。
7人の走りと区間別成績今回のレースでは、2年生4人と1年生3人がタスキをつなぎました。
- 1区・吉田唯人(2年):10km、31分18秒、区間9位
- 2区・松尾奏杜(2年):3km、8分58秒、区間7位
- 3区・松野政嵩(2年):8.1075km、25分31秒、区間5位
- 4区・重松泰成(1年):8.0875km、25分46秒、区間4位
- 5区・木佐貫知裕(1年):3km、9分13秒、区間11位
- 6区・髙田航平(1年):5km、16分31秒、区間7位
- 7区・山中颯樹(1年):5km、16分06秒、区間7位
特に注目したいのは、4区の重松泰成です。1年生ながら8kmを超える距離を25分46秒で走り、区間4位を記録しました。
また、3区の松野も区間5位と好走。中盤で順位を押し上げ、後半の1年生につないでいます。
吉田唯人主将の1区は9位発進チームを率いる吉田唯人は、最も距離の長い1区10kmを担当しました。
記録は31分18秒で区間9位。全国を目指す強豪校が集まる福岡県予選で、主将として最初のタスキをつなぎました。
駅伝では1区の順位が注目されがちですが、今回の大牟田はその後の選手が着実に順位を上げています。
1区終了時点の9位から、2区終了時点で8位、3区終了時点で7位へと浮上。その後は7位を維持してフィニッシュしました。
この展開から見えるのは、特定の選手だけに依存するのではなく、複数の選手が区間順位をまとめていることです。
吉田の主将としての役割は、単にエースとして走ることだけではありません。若い選手が力を発揮できるチームをつくり、全員でタスキをつなぐことにもあります。
2025年の11位から何が変わった?前年の2025年11月2日に開催された福岡県予選では、大牟田は2時間16分44秒で11位でした。
2026年の結果と比較すると、次のようになります。
- 順位:11位から7位へ改善
- 記録:2時間16分44秒から2時間13分23秒へ改善
- タイム差:3分21秒の短縮
もちろん、年度ごとの出場校や選手構成、大会状況が異なるため、単純な数字だけでチーム力を比較することはできません。
それでも、集団転校後の最初の県予選で11位だったチームが、翌年には7位まで順位を上げたことは評価できる材料です。
なお、学校公式の部活動紹介ページには令和8年度の県予選結果として11位と表示されている箇所もあります。一方、第77回大会の主催者側の確定記録では大牟田は7位です。大会名と開催日を照合することが大切です。
もう一つ重要なのは、今回の7位が全国高校駅伝の本大会での順位ではないことです。
2時間13分23秒は、全国大会の記録ではなく、2026年11月1日の福岡県予選で記録したタイムです。全国高校駅伝で7位になったという情報とは区別する必要があります。
【歴代優勝回数5回】大牟田高校駅伝部が名門と呼ばれる理由

現在のチームを理解するには、過去の実績も欠かせません。
大牟田高校駅伝部は1958年(昭和33年)に創部され、60年以上にわたって高校駅伝界で実績を積み重ねてきました。
OB・OG会の公式記録によると、全国高校駅伝の男子で優勝5回、準優勝10回を記録しています。
全国高校駅伝での5回の優勝優勝した年度は次の5回です。
- 1975年:初優勝、2時間09分11秒
- 1976年:2連覇、2時間09分57秒
- 1988年:3回目の優勝、2時間05分53秒
- 1991年:4回目の優勝、2時間06分47秒
- 2000年:5回目の優勝、2時間04分48秒
加えて、2024年12月の全国高校駅伝では準優勝を記録しました。
この大会では2時間1分57秒という好記録を残しており、集団転校問題が起きる直前まで、全国トップクラスの実力を維持していたことが分かります。
名門の評価は過去の優勝回数だけでは決まらない大牟田の強さを語る際、5回の全国優勝は象徴的な数字です。
しかし、駅伝部の価値は優勝回数だけではありません。
卒業後に大学や実業団で競技を続けるOB、指導者として陸上界に貢献するOBなど、多くの人材を輩出してきたことも歴史の一部です。
例えば、OBの古賀友太は2024年パリ五輪の男子20km競歩に出場し、8位入賞を果たしています。
駅伝と競歩という種目の違いはありますが、卒業後も競技の世界で活躍する人材を輩出していることは、大牟田の陸上競技における伝統を示す実績です。
OB・OG会が担う現役選手への支援大牟田高校駅伝部OB・OG会は、過去の記録を保存するだけの組織ではありません。
公式サイトでは、現役選手の名簿、部の歴史、全国大会の記録、活動予定などを公開しています。
また、OB・OG会の会長挨拶では、現役高校生への物心両面での支援を目指す考えが示されています。
2026年度も役員体制が公開されており、会長は川波貴臣、副会長は稲田功一です。現役選手を支える卒業生のネットワークが継続していることが分かります。
集団転校によって選手が大幅に減った後、現役選手を支える環境を維持することは、競技力の再建にも関わる問題です。
伝統を次世代につなぐためには、指導者や選手だけでなく、卒業生や地域の応援も欠かせません。
大牟田高校駅伝部の公式Instagram中・長距離部門の公式アカウント
大牟田高校駅伝部(中・長距離)
@omuta_ekiden1
大会結果や活動の様子を発信するアカウント。
公式Instagramでは、試合結果や日々の活動の様子を確認できます。
また、大会前後の情報を追う際には、OB・OG会の公式サイトも役立ちます。2026年は4月の新入生名簿更新、5月のインターハイ予選、8月の九州選抜高校駅伝、10月の福岡県大会告知など、年間を通じて情報が更新されています。
なお、短距離・障害・跳躍などを扱う陸上競技部のInstagramとはアカウントが異なります。駅伝部の中・長距離情報を探す場合は、@omuta_ekiden1を確認するのがポイントです。
【プロの結論】大牟田高校駅伝部の再建を評価する3つの視点
2026年の大牟田高校駅伝部を評価する際には、過去の全国優勝回数だけで現在の強さを判断するのではなく、再建の進み具合を見る必要があります。
注目したいのは次の3点です。
1. 1年生が上級生になったときの成長現在の1年生は、来年度には2年生になります。
今回の福岡県予選では、重松泰成が4区で区間4位、山中颯樹が7区で区間7位を記録しました。
この世代が経験を積み、長い区間でも安定した走りをできるようになるかが大きなポイントです。
2. 吉田唯人主将のリーダーシップ吉田は現在の2年生で主将を務めています。
チーム再建期における主将には、競技力だけでなく、異なる出身地や競技経験を持つ選手をまとめる力も求められます。
2026年の県予選では1区を担当し、チームを7位でまとめました。今後は主将としての経験を次世代にどう引き継ぐかも注目点です。
3. 7位からさらに上を目指せる選手層駅伝は7人が走る競技ですが、年間を通して安定した成績を残すには、控え選手を含む層の厚さが重要です。
現在の14人の選手がそれぞれ成長し、故障やコンディションの変化にも対応できるチームをつくれるかが問われます。
今回の7位は再建の成果を示す一つの結果ですが、全国大会で戦えるチームに戻るには、さらに継続的な成長が必要です。
【大牟田高校駅伝部の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大牟田高校駅伝部は2026年現在、何位ですか?
A1:2026年11月1日に開催された第77回福岡県高校男子駅伝で7位でした。記録は2時間13分23秒です。これは全国高校駅伝の本大会ではなく、福岡県予選の順位です。
Q2:大牟田高校駅伝部に3年生がいない理由は何ですか?
A2:2025年春の集団転校によって、2026年度に3年生となる世代の大半が鳥取城北高校へ移ったためです。2025年度には佐々木奏多が唯一の3年生として残留していましたが、その後卒業しています。
Q3:現在の大牟田高校駅伝部の監督は誰ですか?
A3:2026年11月現在、磯松大輔監督です。1991年の全国高校駅伝優勝時に大牟田の主将を務めたOBで、2025年4月から監督に就任しました。
Q4:大牟田高校駅伝部の全国高校駅伝優勝回数は何回ですか?
A4:男子の全国高校駅伝で5回優勝しています。1975年、1976年、1988年、1991年、2000年の5大会です。
Q5:大牟田高校駅伝部の現役選手一覧はどこで確認できますか?
A5:大牟田高校駅伝部OB・OG会の公式サイトに掲載されています。2026年度の名簿は2年生7人、1年生7人の計14人です。
Q6:大牟田高校駅伝部の公式Instagramはありますか?
A6:あります。中・長距離部門のアカウントは「@omuta_ekiden1」です。大会結果や日々の活動状況が発信されています。
2026年11月現在の大牟田高校駅伝部は、2025年春の集団転校という大きな転換を経て、新しいチームづくりを進めています。
磯松大輔監督の下、2年生の吉田唯人主将を中心に、1・2年生14人で構成される新世代のチームが活動しています。
2026年11月1日の福岡県高校男子駅伝では、2時間13分23秒で7位。前年の11位から順位を上げ、若い選手たちが着実に結果を残しました。
全国高校駅伝で5回の優勝、10回の準優勝という歴史は、簡単に築けるものではありません。しかし、伝統があるからこそ、現在の選手たちには新しい大牟田の歴史をつくる可能性があります。
今後の注目要点は、吉田唯人主将の成長、1年生の台頭、磯松監督のチームづくり、そしてOB・OG会を含めた支援体制です。
大牟田高校駅伝部は、かつての実績を取り戻すだけでなく、新しい世代による名門の再構築に挑んでいます。 2027年度以降、現在の1・2年生がどこまで成長するのか。その歩みが、名門復活を占う大きな鍵になりそうです。