2026年6月4日に行われた国際親善試合、スペイン代表対サッカーイラク代表は、1-1の引き分けに終わった。スペインの先制点を決めたのはフェラン・トーレス、同点ゴールを挙げたのはイラクのメルハス・ドスキだ。試合会場はスペインのア・コルーニャにあるリアソールで、30,423人が観戦した。
スペイン代表はジョアン・ガルシア、アレハンドロ・グリマルド、ガビ、ダニ・オルモ、フェラン・トーレスらを先発に起用。一方、イラク代表はアフメド・バシルを守護神に据え、メルハス・ドスキ、アリ・ジャシム、イブラヒム・バエシュらをスタメンに並べた。スペインサッカー連盟(RFEF)の公式試合記録とEFE通信の試合レポートをもとに、両国の先発11人、交代選手、得点経過、フォーメーション、過去対戦を整理する。
【2026年6月4日】スペイン代表対イラク代表のスタメン一覧

両チームの先発メンバーは、スペインサッカー連盟が公表した公式試合記録で確認できる。
スペインはルイス・デ・ラ・フエンテ監督、イラクはグラハム・アーノルド監督が指揮を執った。
スペイン代表のスタメン11人| ポジション | 選手名 |
|---|---|
| GK | ジョアン・ガルシア |
| DF | ペドロ・ポロ |
| DF | ジョン・マルティン |
| DF | アイメリク・ラポルテ |
| DF | アレハンドロ・グリマルド |
| MF | マルク・ベルナル |
| MF | ガビ |
| MF | ダニ・オルモ |
| FW | フェラン・トーレス |
| FW | アレックス・バエナ |
| FW | ボルハ・イグレシアス |
注目は、GKにジョアン・ガルシアが起用された点だ。
最終ラインにはペドロ・ポロ、ジョン・マルティン、アイメリク・ラポルテ、アレハンドロ・グリマルドが並んだ。中盤ではマルク・ベルナルとガビがプレーし、ダニ・オルモが攻撃の組み立てに関与した。
前線にはフェラン・トーレス、アレックス・バエナ、ボルハ・イグレシアスが配置された。フェランはこの試合でキャプテンも務めている。
特にグリマルドとペドロ・ポロの両サイドからの攻撃は、試合序盤のスペインの特徴だった。
サッカーイラク代表のスタメン11人| ポジション | 選手名 |
|---|---|
| GK | アフメド・バシル |
| DF | フセイン・アリ |
| DF | ザイド・タフシーン |
| DF | アカム・ハシム |
| DF | メルハス・ドスキ |
| MF | アミル・アル=アンマリ |
| MF | ザイド・イスマイル |
| MF | イブラヒム・バエシュ |
| FW | マルコ・ファルジ |
| FW | アリ・ジャシム |
| FW | アリ・アル=ハマディ |
イラクはアフメド・バシルがゴールを守り、メルハス・ドスキやフセイン・アリらが最終ラインを構成した。
中盤ではアミル・アル=アンマリ、ザイド・イスマイル、主将イブラヒム・バエシュが先発。前線にはマルコ・ファルジ、アリ・ジャシム、アリ・アル=ハマディが入った。
特に注目したいのは、左サイドバックのメルハス・ドスキだ。守備だけでなく攻撃面でも存在感を発揮し、27分にはスペインのゴールを破っている。
【試合結果1-1】フェラン・トーレスとメルハス・ドスキの得点を解説
試合はスペインがボールを保持し、イラクが守備組織を維持しながら対応する展開となった。
RFEFの公式レポートによると、スペインは試合開始から速いパス回しで主導権を握り、両サイドを使ってイラクの守備を攻略しようとした。
しかし、イラクは同点に追いついた後、守備陣形をコンパクトに保ち、スペインに自由な攻撃を許さなかった。
16分:フェラン・トーレスがスペイン代表を先制に導く前半16分、スペインが先制した。
攻撃の起点となったのはダニ・オルモのパス。ボルハ・イグレシアスがボールをスルーし、その先にいたフェラン・トーレスへとつながった。
フェランは前方へ持ち運び、左足でシュート。イラクのGKアフメド・バシルを破り、スペインに1-0のリードをもたらした。
この得点は、スペインが得意とする素早い攻撃の切り替えと、前線の選手同士の連係が表れた場面だった。
フェランはこの日キャプテンを務めており、攻撃の中心として結果も残した。
27分:メルハス・ドスキが左足で同点ゴールスペインのリードは長く続かなかった。
前半27分、イラクのメルハス・ドスキが左足でボールを放ち、スペインのゴールネットを揺らした。
この場面では、ジョアン・ガルシアがボールに触れたものの、完全には防ぎ切れなかった。
EFE通信の試合報道では、イラクがこの場面で放ったシュートが最初の枠内シュートだったと伝えられている。
スペインが優勢に試合を進めるなか、イラクは限られたチャンスを得点に結び付けた。
スコアは1-1となり、そのまま前半を終えた。
試合終了まで1-1。スペインは勝ち越し点を奪えず後半開始時、スペインは5人を交代させて攻撃陣を入れ替えた。
途中出場したヘスス・ロドリゲスは、後半早々にシュートを放ち、ゴールに迫った。また、ゴンサロ・ガルシアにも決定的なチャンスがあったが、得点には至らなかった。
フェラン・トーレスも前半終了間際に追加点のチャンスを迎えたものの、GKバシルとクロスバーに阻まれた。
後半は選手交代や試合の中断が増え、スペインの攻撃テンポも徐々に低下。イラクは最後まで守備を崩さず、1-1で試合を終えた。
【フォーメーション分析】スペイン代表とイラク代表の戦術的な違い
今回の試合では、スペインがボールを保持して攻撃を組み立て、イラクが守備のコンパクトさを重視する構図が見られた。
試合データを掲載する媒体によってフォーメーションの表記には違いがある。スペインは4-2-3-1または4-5-1、イラクは4-3-3または4-4-2と記載されている。
これは攻撃時と守備時の選手の立ち位置の捉え方にも関係するため、数字だけで試合内容を判断するのは適切ではない。
スペイン代表のフォーメーションと攻撃の特徴スペインの基本的な配置は4バックを軸にしたものだった。
ジョアン・ガルシアの前に4人のDFを置き、マルク・ベルナルとガビが中盤を支える。ダニ・オルモ、フェラン・トーレス、アレックス・バエナが攻撃を組み立て、ボルハ・イグレシアスが前線でプレーした。
注目したいのは両サイドバックの役割だ。
ペドロ・ポロとアレハンドロ・グリマルドは、前線の選手と連係しながら攻撃に参加。RFEFの試合レポートでも、両サイドからの連係が試合序盤のスペインの攻撃を活性化させたと説明されている。
一方、ボールを保持している時間に比べて、決定的なチャンスを多く作れなかったことは課題となった。
イラク代表のフォーメーションと守備戦術イラクはグラハム・アーノルド監督の下、選手間の距離を縮めた守備を見せた。
中盤のアミル・アル=アンマリやザイド・イスマイルらが中央のスペースを管理し、最終ラインと連動してスペインの攻撃を抑えた。
攻撃ではアリ・ジャシムらが前線でプレーし、メルハス・ドスキも左サイドから積極的に関与した。
EFE通信は、イラクについて守備時のライン間隔がコンパクトで、スペインの攻撃力を封じ込めたと評価している。
スペインが多くのパスをつないでも、イラクの守備ブロックを崩すのは簡単ではなかった。
数字で見る試合内容試合の主導権と結果が必ずしも一致しなかったことは、試合統計からも読み取れる。
| 項目 | スペイン | イラク |
|---|---|---|
| 最終スコア | 1 | 1 |
| ボール支配率 | 66% | 34% |
| 枠内シュート | 7 | 1 |
| コーナーキック | 5 | 3 |
※ボール支配率、枠内シュート、コーナーキックはガーディアンの試合記録による。
スペインは66%のボール支配率を記録し、枠内シュートでもイラクを大きく上回った。
それでも勝利できなかった理由は、攻撃の回数を得点につなげられなかったことにある。
一方、イラクは少ない攻撃機会から同点ゴールを奪い、その後も守備組織を維持した。数字だけを見ればスペイン優勢だが、試合結果は両チームの決定力と守備対応の差を示している。
今回の試合では両チームとも積極的に交代を行った。
特にスペインは、2026年ワールドカップに向けた準備段階にあり、複数の選手に実戦経験を与える意図も見られた。
スペイン代表の交代選手| 交代時間 | 途中出場した選手 |
|---|---|
| 46分 | エリック・ガルシア、ジェレミ・ピノ、ゴンサロ・ガルシア、セルヒオ・ゴメス、ヘスス・ロドリゲス |
| 59分 | ハビ・ゲラ、マルク・プビル、ベニャト・トゥリエンテス |
| 68分 | ミケル・メリーノ |
| 73分 | レオ・ロマン、ハビ・ロドリゲス |
ハーフタイムには5人を一気に投入した。
特にゴンサロ・ガルシアは、スペイン代表のA代表デビューを飾った選手の一人だ。後半にはゴールに迫る場面もあり、勝ち越し点を狙う役割を担った。
また、エリック・ガルシアは約4年ぶりにスペイン代表のユニフォームを着用したとRFEFが報じている。
イラク代表の交代選手| 交代時間 | 途中出場した選手 |
|---|---|
| 46分 | ジャラル・ハッサン、アイメン・フセイン |
| 61~62分 | アフメド・ヤヒヤ、レビン・スラカ、マナフ・ユニス、ケビン・ヤコブ、ジダン・イクバル、アフメド・カセム、フランス・プトロス |
| 73分 | ユセフ・アミン、ムスタファ・サードゥーン |
イラクも後半開始からGKをアフメド・バシルからジャラル・ハッサンに変更。前線ではアイメン・フセインを投入した。
その後も中盤と守備陣を中心に交代を行い、試合終盤までチームのバランスを維持した。
スペインが攻撃の選択肢を増やすための交代を進めたのに対し、イラクは守備の強度と試合全体の安定を意識した選手起用が目立った。
【スペイン対イラクの過去対戦】2009年から2026年までの戦績
スペインとイラクは、2026年6月4日の試合以前にも対戦経験があった。
過去の対戦は2009年6月17日、南アフリカで開催されたFIFAコンフェデレーションズカップのグループステージだ。
この試合ではスペインが1-0で勝利。決勝点を挙げたのはダビド・ビジャだった。
今回の2026年の試合は、両国にとって2009年以来の対戦となった。
| 日付 | 大会 | 試合結果 | 得点者 |
|---|---|---|---|
| 2009年6月17日 | FIFAコンフェデレーションズカップ | スペイン1-0イラク | ダビド・ビジャ |
| 2026年6月4日 | 国際親善試合 | スペイン1-1イラク | フェラン・トーレス、メルハス・ドスキ |
11v11の対戦記録でも、2026年の試合終了時点でスペインの1勝1分け、イラクの1敗という成績になっている。
17年ぶりの再戦は、2009年のスペイン勝利とは異なる結果になった。
今回の引き分けは、イラクがスペインに対して守備面で十分に対抗できることを示した試合でもあった。
【プロの結論】スペイン代表の起用メンバーから読み取れる3つのポイント
今回のスペイン対イラク戦は、単純な勝敗だけで評価するよりも、ワールドカップ前の選手起用とチーム作りという観点から見ると興味深い。
1. スペインは控え選手にも実戦経験を与えたEFE通信は、スペインが主力の一部を欠くなかで、控えやサポートメンバーにも出場機会を与えた試合だったと報じている。
この試合ではロドリ、ペドリ、マルク・ククレジャ、ミケル・オヤルサバルらが先発に名を連ねていなかった。
また、ニコ・ウィリアムズやラミン・ヤマルは負傷による不在、ファビアン・ルイスやマルティン・スビメンディはチャンピオンズリーグ決勝に関係する事情があったと報じられている。
RFEFによると、今回の試合では次の8人がスペイン代表のA代表デビューを果たした。
- ジョン・マルティン
- マルク・ベルナル
- ゴンサロ・ガルシア
- ベニャト・トゥリエンテス
- ハビ・ゲラ
- マルク・プビル
- レオ・ロマン
- ハビ・ロドリゲス
結果だけを見れば引き分けだが、若手や新戦力に経験を積ませた点には意味があった。
2. ジョアン・ガルシアには守護神争いの課題も残ったジョアン・ガルシアはスペイン代表の先発GKとして出場した。
しかし、27分のドスキの得点ではボールに触れながらも失点を防げず、後半開始直後にもコーナーキックへの対応で不安を残した。
EFE通信も、ワールドカップに向けたGKのポジション争いという観点から、この試合のジョアン・ガルシアのパフォーマンスに言及している。
GKの評価はセーブ数だけでは決まらない。クロスへの対応、ポジショニング、守備陣との連係なども含めて見る必要がある。
3. イラクの守備組織はスペインに対して機能したイラクの収穫は、スペインにボールを保持されながらも、守備の形を大きく崩さなかったことだ。
スペインの支配率は66%。しかし、イラクは少ないチャンスを生かして同点に追いつき、その後も失点を許さなかった。
メルハス・ドスキの得点は、守備的な選手にも攻撃面で試合を変える力があることを示した。
スペインのようにボール保持を得意とするチームと対戦する場合、守備ブロックを維持しながら、限られた攻撃機会をどう生かすかが重要になる。
今回のイラクは、その戦い方を結果で示した。
【スペイン代表対イラク代表スタメン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年6月4日のスペイン代表対イラク代表のスタメンは?
A1:スペインはジョアン・ガルシア、ペドロ・ポロ、ジョン・マルティン、ラポルテ、グリマルド、ベルナル、ガビ、ダニ・オルモ、フェラン・トーレス、バエナ、ボルハ・イグレシアスの11人。イラクはアフメド・バシル、フセイン・アリ、ザイド・タフシーン、アカム・ハシム、メルハス・ドスキ、アル=アンマリ、ザイド・イスマイル、バエシュ、マルコ・ファルジ、アリ・ジャシム、アリ・アル=ハマディの11人だった。
Q2:スペイン対イラクの試合結果と得点者は?
A2:1-1の引き分け。スペインは16分にフェラン・トーレスが先制し、イラクは27分にメルハス・ドスキが同点ゴールを決めた。
Q3:スペイン対イラクで交代出場した主な選手は?
A3:スペインはエリック・ガルシア、ジェレミ・ピノ、ゴンサロ・ガルシア、ハビ・ゲラ、ミケル・メリーノらが途中出場した。イラクはジャラル・ハッサン、アイメン・フセイン、ジダン・イクバル、ケビン・ヤコブ、ユセフ・アミンらを投入した。
Q4:スペインとイラクの過去対戦の結果は?
A4:2009年6月17日のFIFAコンフェデレーションズカップではスペインが1-0で勝利した。2026年6月4日の親善試合は1-1だったため、対戦成績はスペインの1勝1分けとなった。
2026年6月4日のスペイン代表対サッカーイラク代表は、フェラン・トーレスとメルハス・ドスキの得点によって1-1の引き分けとなった。
スペインはジョアン・ガルシア、アレハンドロ・グリマルド、ガビ、ダニ・オルモらを先発に起用し、後半には複数の若手選手を投入。イラクはアフメド・バシルやアリ・ジャシムらを中心に、組織的な守備でスペインの攻撃を抑えた。
試合の要点は、スペインのボール支配が必ずしも勝利につながらなかったこと、そしてイラクが少ないチャンスから同点ゴールを奪ったことだ。
両国の過去対戦は2009年のスペイン勝利から、2026年の引き分けへと変化した。
スタメンを確認する際は、予想フォーメーションや試合前の予想記事と、試合後に確定した公式先発記録を区別することが大切だ。今回の試合については、スペインサッカー連盟の公式記録が先発メンバー、得点者、交代履歴を確認する基準となる。
取材・記録照合資料: スペインサッカー連盟(RFEF)公式試合レポート、EFE通信、The Guardianの試合記録、11v11の対戦履歴、RFEFの過去試合アーカイブ。