「どさん娘(どさんむすめ)」というラーメン店を覚えているだろうか。昭和の時代、赤い看板を掲げた札幌ラーメン店として全国に広がり、一時は約800店舗を展開したとされる大型チェーンだ。しかし、「どさん子」と名前がよく似ているため、同じ会社が運営していたのか、なぜ読み方が変わったのか、疑問に思う人も少なくない。
実は、どさん娘とどさん子は別の企業が展開したラーメンブランドである。両者の間には1970年代初頭に名称をめぐる争いがあり、その後、どさん娘は読み方を「どさんむすめ」に変更したと伝えられている。2026年現在も、かつてのブランド名を掲げるラーメン店は各地に残っている。昭和のチェーン戦争から現在の営業状況、メニュー価格、口コミまで、その実態を整理する。
- どさん娘とどさん子は別ブランド: サトー商事が展開した「どさん娘」と、北国商事が展開した「どさん子」は別のラーメンチェーン。
- 読み方が変わった背景: 1971年ごろの名称をめぐる裁判を経て、「どさんこ」から「どさんむすめ」へ変更したとされる。
- 2026年も店舗は存在: かつてのFCチェーンが全国一律に営業しているわけではなく、独立した店舗として営業を続ける例がある。
- メニューや価格は店舗ごとに異なる: 味噌ラーメンを中心に、町中華や焼肉などを扱う店もある。
- 閉店の背景は複合的: 後継者不足やラーメン市場の変化が、昭和のチェーン縮小に影響した。
【結論】どさん娘とどさん子は同じ店?読み方とブランドの違い

最初に、最も多く検索される疑問から整理したい。
どさん娘とどさん子は、同じラーメン店ではない。
両者は北海道をイメージさせる名称と札幌味噌ラーメンという共通点を持つが、運営企業もブランドの成り立ちも異なる。
どさん娘の正しい読み方は「どさんむすめ」「どさん娘」の読み方は、歴史的なラーメンチェーンの名称としてはどさんむすめである。
一方、「どさん子」は「どさんこ」と読む。
ここで重要なのは、どさん娘が最初から「どさんむすめ」と読まれていたわけではないという点だ。
かつてのどさん娘は「どさんこ」と読まれていた。ところが、同じ読み方を持つ先行ブランドの「どさん子」との間で名称をめぐる争いが起こり、その後「どさんむすめ」へ変更したとされている。
つまり、漢字表記そのものを変更したというより、同じ文字に対する読み方を変えて区別したという経緯がある。
「どさん娘」という名前の由来「どさん娘」という名称は、北海道出身者を意味する「道産子(どさんこ)」を連想させる。
「娘」という漢字を使っているものの、北海道の食文化をイメージさせるネーミングとして、当時のラーメン市場に登場したブランドだった。
1960年代後半は、札幌味噌ラーメンが全国的に広がっていった時代である。
その人気を背景に、似た名称を持つチェーンが次々と登場した。どさん娘も、その札幌ラーメンブームの中で大きく成長したブランドの一つだった。
どさん娘・どさん子・どさん子大将の違い混同しやすい3ブランドを整理すると、次のようになる。
どさん娘
どさんむすめ
サトー商事が展開した札幌ラーメンチェーン。最盛期には約800店舗と報じられている。
どさん子
どさんこ
北国商事が展開した先行ブランド。1967年に札幌ラーメンどさん子の1号店を開業した。
どさん子大将
どさんこたいしょう
北宝商事が展開した別の札幌ラーメンチェーン。最盛期には約700店舗に成長したとされる。
3ブランドは名前こそ似ているが、同じ会社の支店や姉妹ブランドという関係ではない。特に、どさん子大将は「どさん娘」とも異なる企業による別ブランドである。
この関係を理解すると、昭和のラーメンチェーンがどのように競争していたのかが見えてくる。
【昭和の歴史】どさん娘はなぜ全国800店舗まで拡大したのか
札幌ラーメンブームから生まれたブランドどさん娘の歴史を理解するには、先行ブランドである「どさん子」の成長を知る必要がある。
現在の公式ブランド史によると、どさん子のルーツは1961年、創業者の青池保氏が東京都墨田区で開いた餃子飯店「つたや」にある。
その後、1967年に両国で「札幌ラーメン どさん子」の1号店が開業。翌1968年には北国商事株式会社が設立された。
当時の日本では、札幌味噌ラーメンが珍しい存在だった。味噌を使った濃厚なスープ、炒め野菜、麺を組み合わせた一杯は、従来の醤油ラーメンとは異なる魅力を持っていた。
どさん子はフランチャイズ方式を活用して急速に店舗を拡大。公式沿革では、1971年に500店舗を突破したと記録されている。
1968年ごろ、どさん娘がチェーン展開どさん子の人気が高まる中、サトー商事が展開したのが「どさん娘」だった。
2019年のITmediaビジネスオンラインの記事では、どさん娘は最盛期に約800店舗まで成長したと紹介されている。
これは単なる地域のラーメン店ではなく、全国規模のフランチャイズチェーンとして成功していたことを示す数字だ。
同じ時期には、北宝商事による「どさん子大将」も約700店舗に拡大した。
つまり、昭和の札幌ラーメンブームは、どさん子だけが独占していたわけではない。
似た名称のブランドが全国各地で競い合い、消費者からすれば、どのチェーンがどの企業のブランドなのか区別しにくい状況も生まれていた。
フランチャイズ方式が成長を支えた当時のラーメンチェーン拡大を支えたのが、フランチャイズ方式だった。
本部はブランドや商品、経営ノウハウを加盟店に提供し、加盟店は地域に根差した店舗運営を担う。
この仕組みには、次のような利点があった。
- 全国各地に短期間で出店できる。
- 地域の経営者が店舗を運営できる。
- 本部が培ったラーメンのノウハウを共有できる。
- 地方都市や幹線道路沿いにも出店しやすい。
どさん娘が全国的に知られるようになった背景には、こうした時代の外食産業の仕組みがあった。
しかし、加盟店が増えれば増えるほど、店舗の品質管理やブランド統一、後継者問題など、新しい課題も生まれることになる。
【裁判の真相】サトー商事と北国商事の争いで何が起きた?
どさん娘の歴史を語るうえで外せないのが、1970年代初頭に起きた「どさん子」との名称をめぐる争いだ。
この出来事が、現在の読み方に影響したとされている。
1971年ごろに起きた名称をめぐる争い当時、北国商事が展開する「どさん子」と、サトー商事の「どさん娘」は、どちらも「どさんこ」と読まれていた。
文字は異なっていても、発音が同じであり、札幌味噌ラーメンという業態も共通していた。
そのため、消費者や取引先が両者を混同する可能性が問題となった。
チェーンの歴史を紹介する「本店の旅」などの資料では、1971年にどさん子側が原告となり、どさん娘との裁判に発展したと記録されている。
また、2019年のITmediaの解説記事も、北国商事がサトー商事を訴えた経緯と、読み方が変更されたことを紹介している。
裁判後に「どさんむすめ」へ変更この争いの結果として伝えられているのが、どさん娘の読み方の変更だ。
当初の「どさんこ」という読み方から、「どさんむすめ」へと変更することで、先行する「どさん子」と区別するようになった。
ただし、看板に使用される「どさん娘」という漢字自体は、その後も使われ続けた。
このため、長年利用していた人の中には、現在も昔の読み方である「どさんこ」と呼ぶ人がいるとされる。
ここが、検索ユーザーの混乱を生みやすいポイントだ。
どさん娘という看板が残っていても、歴史的なブランドの読み方は「どさんむすめ」である。
3ブランドの関係を比較表で整理| 比較項目 | どさん子 | どさん娘 | どさん子大将 |
|---|---|---|---|
| 読み方 | どさんこ | どさんむすめ | どさんこたいしょう |
| 運営企業 | 北国商事 | サトー商事 | 北宝商事 |
| 展開時期 | 1967年に1号店 | 1960年代後半 | 1960年代後半 |
| 最盛期の規模 | 約1,200店舗 | 約800店舗 | 約700店舗 |
| ブランド関係 | 先行ブランド | 別ブランド | 別ブランド |
| 現在の状況 | 公式ブランドとして継続 | 旧FC店などが各地に残る | かつてのチェーンとは異なる営業実態 |
※店舗数は各ブランドの歴史資料・報道で紹介された最盛期の概数。現在の店舗数ではない。
どさん子大将も同じ会社ではないもう一つ誤解されやすいのが「どさん子大将」だ。
こちらは北宝商事が展開した別のチェーンであり、どさん娘の別名でも、どさん子の直営店でもない。
昭和のラーメン市場では、札幌味噌ラーメンという人気ジャンルを背景に複数のチェーンが拡大した。
店名が似ていることと、企業の資本関係が同じであることは別問題だ。
この違いを押さえておくと、昔の店舗を訪ねる際にも混同しにくくなる。
【2026年最新】どさん娘は現在どこにある?閉店理由と現存店舗
「昔はよく見かけたのに、最近はどさん娘を見なくなった」という声がある。
実際、かつての全国規模のフランチャイズチェーンとしての存在感は薄れている。一方で、2026年現在も「どさん娘」の名称を掲げる店舗は確認できる。
現在営業が確認できる店舗の例2026年の店舗情報や口コミを確認すると、次のような店舗が見つかる。
| 店舗名 | 所在地 | 現在確認できる特徴 |
|---|---|---|
| どさん娘 新橋店 | 東京都港区新橋2-20-15 | ラーメン、定食、中華料理 |
| どさん娘 紅谷町店 | 神奈川県平塚市紅谷町6-22 | ラーメン、焼肉、ジンギスカン |
| どさん娘 望月店 | 長野県佐久市協和周辺 | 味噌ラーメン、肉味噌ラーメンなど |
新橋店は、新橋駅前ビル1号館の地下1階にある店舗だ。2026年にも訪問者の口コミが投稿されており、味噌ラーメンや醤油ラーメン、定食などを楽しめる。
平塚の紅谷町店は、ラーメンと焼肉を一緒に楽しめるユニークな店舗。ラーメン店という枠にとどまらない営業スタイルが特徴となっている。
長野県の望月店も、2026年の訪問口コミが確認できる店舗の一つだ。
なお、これらは店舗情報サイトや利用者の訪問記録で確認できる例であり、現在の正規フランチャイズ店舗数を示すものではない。
食べログの店舗一覧には17件の掲載があるが、同じ一覧には「どさんこ」など異なる名称の店舗も含まれている。そのため、掲載件数をそのまま現存するどさん娘の店舗数とみなすことはできない。
どさん娘の閉店理由は何だったのかかつて約800店舗にまで拡大したチェーンが、なぜ縮小したのか。
背景には、一つの出来事だけでは説明できない複数の要因がある。
1. フランチャイズ加盟店の後継者不足
2019年のITmediaの記事では、1990年代以降、古くからの加盟店で後継者不足による閉店が相次いだと説明されている。
当時の加盟店には、夫婦で長時間働きながら店舗を切り盛りする経営者も多かった。
しかし、そうした働き方を見て育った子ども世代が、必ずしも店を継ぐとは限らなかった。
結果として、地域で長年営業してきた店舗が閉店するケースが増えた。
2. ラーメン市場の競争激化
1980年代から1990年代にかけては、札幌ラーメンそのものの珍しさが薄れていった。
味噌ラーメンを提供する店舗が増え、消費者の選択肢も拡大。従来のブランド力だけで顧客を維持することが難しくなった。
ITmediaは、チェーンの拡大による市場の飽和や消費者の飽きを、どさん子系ブランドが苦戦した背景として挙げている。
3. 店舗ごとの独立性が高まった
本部による統一的なフランチャイズ展開が弱まると、残った店舗はそれぞれの地域事情に合わせた営業へ移っていく。
その結果、かつてのブランド名を残しながら、メニューや店内の雰囲気を独自に変化させた店舗も見られるようになった。
ここで押さえたいのは、裁判による読み方の変更と、その後の店舗縮小は別の問題だということだ。
名称をめぐる争いだけで全国の店舗が閉店したわけではない。後継者問題や市場環境の変化も、縮小の大きな背景となっている。
2026年に訪問するなら事前確認が必要かつてのどさん娘は、全国共通のメニューや営業時間を持つチェーンとして認識されていた。
しかし現在は、店舗ごとに営業内容が異なる。
営業時間、定休日、価格、提供メニューが変更されることもあるため、訪問前に各店舗の最新情報を確認するのが確実だ。
【メニュー・価格・口コミ】どさん娘ラーメンは今もおいしい?
どさん娘の魅力として語られることが多いのが、昔ながらの札幌ラーメンを思わせる味わいだ。
ただし、現在は店舗ごとの独立性が高いため、全国どこでも同じ味が提供されているわけではない。
どさん娘の代表的なメニューかつての札幌ラーメン系店舗では、味噌ラーメンを中心に、醤油や塩などのメニューが親しまれてきた。
現在確認できる店舗でも、次のようなメニューが見られる。
| メニュー | 特徴 |
|---|---|
| 味噌ラーメン | 札幌ラーメンをイメージさせる定番 |
| 味噌バターラーメン | 味噌の風味にバターのコクを加えた一杯 |
| 醤油ラーメン | 昔ながらの中華そば系 |
| 塩ラーメン | 比較的すっきりした味わい |
| チャーシューメン | チャーシューを多く載せたメニュー |
| タンメン | 野菜を使った麺料理 |
店によっては、餃子、炒飯、定食、焼肉なども提供している。
特に平塚の紅谷町店は、ラーメンだけでなく焼肉やジンギスカンも楽しめる店舗として知られている。
2026年のメニュー価格はどのくらい?気になるのが、現在の価格だ。
実際の訪問者による2026年の投稿を参考にすると、店舗ごとに価格差がある。
2026年の価格確認例
平塚・紅谷町店650円
味噌ラーメン。バタートッピングは50円。
Rettyの訪問者投稿に基づく価格。
新橋店900円
味噌ラーメン。新橋の町中華スタイルの店舗。
食べログの訪問者投稿に基づく価格。
いずれも投稿時点の価格であり、2026年11月現在の店頭価格を保証するものではない。
この価格差からも分かるように、どさん娘には全国共通の現行価格表があるわけではない。
昔のブログや口コミに掲載された450円、500円、700円といった価格を、そのまま2026年の価格として扱うのは避けたい。
口コミ・評判から見える現在の魅力実際の利用者の口コミを見ると、どさん娘の現在の魅力は、単に昔の味を再現していることだけではない。
新橋店:懐かしい町中華の雰囲気新橋店の2026年の口コミでは、昔ながらの味噌ラーメンや、気取らない醤油ラーメン、ラーメンと焼売を組み合わせた定食などが紹介されている。
味については、オーソドックスで安心感があるという評価が見られる。
一方で、最新の人気ラーメン専門店のような個性的な味を期待すると、少し印象が違う可能性もある。
平塚店:焼肉とラーメンを一緒に楽しめる平塚の紅谷町店は、一般的なラーメン店とは少し違う。
2026年1月のRetty投稿では、味噌ラーメン650円に加え、ジンギスカンやラム、ホルモンなどを注文した訪問者の感想が掲載されている。
焼肉の煙が漂う昭和風の店内や、ラーメンと焼肉を一緒に楽しめる独特の営業スタイルが印象に残ったという内容だ。
こうした口コミを見ると、現在のどさん娘は単一のラーメンブランドというより、地域の食堂として独自の魅力を持つ店舗が残っていることが分かる。
【プロの結論】2026年にどさん娘を楽しむための判断基準
どさん娘の現在を理解するうえで大切なのは、昭和の全国チェーン時代と、現在の各店舗の営業実態を分けて考えることだ。
かつてはサトー商事のフランチャイズブランドとして全国に展開していたが、現在は各地に残る店舗が、それぞれの地域に根差した営業を続けている。
そのため、店名が同じだからといって、味や価格、サービスまで同じとは限らない。
どさん娘がおすすめできる人- 昭和の札幌ラーメンや昔ながらの味噌ラーメンが好きな人。
- レトロな雰囲気の町中華や食堂が好きな人。
- 地域に長く残る個人経営の飲食店を訪ねたい人。
- チェーンの歴史やラーメン文化に興味がある人。
- 全国どの店舗でも同じ味を求める人。
- 最新の濃厚味噌ラーメンや専門店の独創的なメニューを期待する人。
- 統一された公式メニューや価格体系を重視する人。
- 現代的な内装や設備を最優先する人。
どさん娘の魅力は、かつての全国チェーンの看板が残っていることだけではない。
店舗ごとに異なる歴史を持ち、その土地の食文化と結びつきながら営業していることにも価値がある。
【どさん娘に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:どさん娘は「どさんこ」と「どさんむすめ」のどちらが正しい?
歴史的なラーメンチェーンの読み方は「どさんむすめ」が基本。もともとは「どさんこ」と読まれていたが、どさん子との名称をめぐる争いの後に変更されたとされている。
Q2:どさん娘とどさん子は同じ会社が運営していた?
違う。どさん娘はサトー商事、どさん子は北国商事が展開した別ブランドである。現在のどさん子はアスラポート株式会社のどさん子事業本部が運営している。
Q3:どさん娘の裁判はいつ起きた?
1971年ごろに、どさん子側とどさん娘側の間で名称をめぐる裁判に発展したと伝えられている。その後、どさん娘は読み方を「どさんむすめ」に変更したとされる。
Q4:どさん娘は2026年現在も営業している?
営業を確認できる店舗はある。東京都新橋や神奈川県平塚などに店舗情報や2026年の訪問口コミが残っている。ただし、店舗ごとに営業状況を確認する必要がある。
Q5:どさん娘のラーメンはいくら?
2026年の訪問投稿では、平塚店の味噌ラーメン650円、新橋店の味噌ラーメン900円という例がある。店舗ごとに価格が違うため、統一価格はない。
Q6:どさん娘とどさん子大将の違いは?
どさん娘はサトー商事、どさん子大将は北宝商事が展開した別ブランド。どさん子大将も昭和の札幌ラーメンブームで全国規模に成長したチェーンである。
Q7:千葉にある「北海道炭火焼豚丼専門店どさん娘」も同じ店?
別の店舗として区別する必要がある。千葉市稲毛区にある同名の豚丼専門店は、公式店舗情報で「どさん娘(どさんこ)」と案内されており、ここで扱った昭和のラーメンチェーンとは読み方も業態も異なる。
どさん娘は、昭和の札幌ラーメンブームを背景に全国へ広がったラーメンチェーンである。
サトー商事が展開し、最盛期には約800店舗に達したとされる。その一方で、北国商事の「どさん子」とは名称や読み方をめぐって争いが起こり、「どさんむすめ」という読み方へ変更した歴史を持つ。
加えて、北宝商事の「どさん子大将」も含め、昭和のラーメン市場では複数の札幌ラーメンチェーンが競争していた。
2026年現在、かつての全国規模のチェーンとしての姿は大きく変わったものの、新橋や平塚などには「どさん娘」の看板を掲げる店舗が残っている。
閉店した店が増えた背景には、後継者不足やラーメン市場の変化があり、名称をめぐる裁判だけでは説明できない歴史がある。
どさん娘は、単なる懐かしいラーメン店の名前ではない。昭和のフランチャイズ文化、札幌味噌ラーメンの全国的な普及、そして地域の個人店への変化を映し出すブランドなのである。
かつて通った店が今も営業しているなら、その一杯を味わいながら、当時のラーメン文化に思いを巡らせてみるのも面白い。