箱根駅伝の総合優勝回数は、第102回大会終了時点で18大学が獲得しています。最多は中央大学の14回で、早稲田大学、日本大学が続きます。
東京箱根間往復大学駅伝競走の公式サイトが公表する優勝回数ランキングを基準にすると、上位校の順位は次のとおりです。
| 順位 | 大学名 | 総合優勝回数 | 主な優勝年 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 中央大学 | 14回 | 1926、1948、1950~1951、1953、1955~1956、1959~1964、1996 |
| 2位 | 早稲田大学 | 13回 | 1922~1923、1927、1930~1931、1933~1934、1952、1954、1984~1985、1993、2011 |
| 3位 | 日本大学 | 12回 | 1935~1938、1940、1943、1957~1958、1965、1967~1968、1974 |
| 4位 | 順天堂大学 | 11回 | 1966、1979、1981~1982、1986~1989、1999、2001、2007 |
| 5位 | 日本体育大学 | 10回 | 1969~1973、1977~1978、1980、1983、2013 |
| 6位 | 青山学院大学 | 9回 | 2015~2018、2020、2022、2024~2026 |
| 7位 | 駒澤大学 | 8回 | 2000、2002~2005、2008、2021、2023 |
| 8位 | 明治大学 | 7回 | 1921、1924~1925、1928~1929、1947、1949 |
| 9位 | 東洋大学 | 4回 | 2009~2010、2012、2014 |
| 9位 | 大東文化大学 | 4回 | 1975~1976、1990~1991 |
| 10位 | 山梨学院大学 | 3回 | 1992、1994~1995 |
| 11位 | 神奈川大学 | 2回 | 1997~1998 |
| 12位 | 東海大学 | 1回 | 2019 |
| 12位 | 亜細亜大学 | 1回 | 2006 |
| 12位 | 専修大学 | 1回 | 1939 |
| 12位 | 慶應義塾大学 | 1回 | 1932 |
| 12位 | 東京高等師範学校 | 1回 | 1920 |
出典:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「優勝回数ランキング」。2026年第102回大会終了時点。東京高等師範学校は現在の筑波大学の前身。
このランキングで注目したいのは、上位3校と4位以下の間にある歴史の厚みです。
中央大学、早稲田大学、日本大学は、いずれも戦前から昭和期にかけて優勝を積み重ねてきました。一方、青山学院大学と駒澤大学は、2000年代以降から現代にかけて存在感を高めています。
単純な優勝回数だけでなく、どの時代に勝利を重ねてきたのかを比較すると、大学駅伝の歴史がより鮮明になります。
【歴代最多は中央大学】早稲田大学・日本大学との記録を比較
1位・:14回
14回
最後の総合優勝は1996年・第72回大会。
中央大学は1926年の第7回大会で初優勝を飾りました。その後、1948年、1950年代、1960年代にかけて優勝を重ね、合計14回で歴代トップに立っています。
特に1959年から1964年までの6年間は、毎年総合優勝を達成しました。
この6連覇は、箱根駅伝の歴史に残る記録です。
1964年の第40回大会で13回目の優勝を果たし、1996年の第72回大会で14回目を達成しました。つまり、現在の最多記録は約30年前に樹立されたものです。
中央大学は2026年大会でも総合5位に入りました。かつての絶対的な強さを取り戻し、15回目の優勝を目指す立場にあります。大学公式サイトも総合優勝15回目を目標に掲げています。
2位・:13回
13回
最後の総合優勝は2011年・第87回大会。
早稲田大学は第3回大会の1922年に初優勝。1920~1930年代に優勝を重ねたほか、1950年代、1980年代、1990年代、2011年にも頂点に立っています。
特に2011年の第87回大会は、18年ぶりとなる総合優勝でした。
中央大学との差はわずか1回。伝統校同士の競争という観点では、歴代最多記録の更新を狙える位置にいます。
また、早稲田大学は復路優勝回数でも16回を記録し、全大学のトップです。総合優勝だけでなく、復路での強さも歴史的な特徴となっています。
3位・:12回
12回
最後の総合優勝は1974年・第50回大会。
日本大学は1935年の第16回大会で初優勝しました。
1930年代から1960年代にかけて優勝を積み重ね、1974年の第50回大会で12回目の総合優勝を達成しています。
特に1935~1940年代、1950年代後半から1960年代後半にかけての実績が際立ちます。
現在は総合優勝から長い期間が経過していますが、12回という記録は依然として歴代3位です。
この3校を比較すると、箱根駅伝の歴史における伝統校の存在感がよく分かります。
【第102回箱根駅伝】青山学院大学が3年連続9回目の総合優勝
2026年1月2日・3日に開催された第102回箱根駅伝では、が総合優勝を飾りました。
これにより、青山学院大学の総合優勝回数は9回となり、歴代6位に浮上しています。
第102回大会の総合上位校| 順位 | 大学名 | 総合タイム |
|---|---|---|
| 1位 | 青山学院大学 | 10時間37分34秒 |
| 2位 | 國學院大學 | 10時間40分07秒 |
| 3位 | 順天堂大学 | 10時間43分55秒 |
| 4位 | 早稲田大学 | 10時間44分29秒 |
| 5位 | 中央大学 | 10時間44分31秒 |
| 6位 | 駒澤大学 | 10時間44分50秒 |
青山学院大学は大会新記録となる10時間37分34秒でフィニッシュしました。
公式記録によると、往路は5時間18分08秒、復路は5時間19分26秒。往路・復路ともにトップを獲得しています。
青山学院大学の総合優勝回数の推移青山学院大学が初めて総合優勝したのは、2015年の第91回大会です。
そこから2018年まで4連覇を達成しました。
その後も2020年、2022年に優勝し、2024年から2026年にかけて再び3年連続の総合優勝を達成しています。
| 年 | 大会 | 総合優勝回数 |
|---|---|---|
| 2015年 | 第91回 | 1回目 |
| 2016年 | 第92回 | 2回目 |
| 2017年 | 第93回 | 3回目 |
| 2018年 | 第94回 | 4回目 |
| 2020年 | 第96回 | 5回目 |
| 2022年 | 第98回 | 6回目 |
| 2024年 | 第100回 | 7回目 |
| 2025年 | 第101回 | 8回目 |
| 2026年 | 第102回 | 9回目 |
注目すべきなのは、青山学院大学が単発の優勝ではなく、連続して勝つ力を示している点です。
2015~2018年の4連覇に続き、2024~2026年にも3連覇を達成。第102回大会では2度目の3年連続優勝を実現しました。
歴代最多の中央大学にはまだ5回の差がありますが、現在の優勝ペースを考えると、今後のランキングを左右する存在であることは間違いありません。
【往路・復路の優勝回数】中央大学と早稲田大学が歴代トップ
箱根駅伝では、総合優勝だけでなく、往路と復路それぞれの優勝記録も重要です。
往路は東京から箱根までの5区間、復路は箱根から東京までの5区間で争われます。
総合優勝校が必ずしも往路・復路の両方で優勝するわけではありません。
往路優勝回数ランキング
1位:中央大学
15回
| 順位 | 大学名 | 往路優勝 |
|---|---|---|
| 1位 | 中央大学 | 15回 |
| 2位 | 早稲田大学 | 13回 |
| 2位 | 日本大学 | 13回 |
| 4位 | 日本体育大学 | 10回 |
| 5位 | 青山学院大学 | 8回 |
| 5位 | 順天堂大学 | 8回 |
| 7位 | 東洋大学 | 7回 |
中央大学は総合優勝だけでなく、往路優勝でも歴代最多です。
1920年代から1960年代の黄金期に多くの往路優勝を積み上げ、2001年にも往路を制しています。
青山学院大学は2026年の優勝を含めて8回。現代の往路における強豪校として実績を重ねています。
復路優勝回数ランキング
1位:早稲田大学
16回
| 順位 | 大学名 | 復路優勝 |
|---|---|---|
| 1位 | 早稲田大学 | 16回 |
| 2位 | 中央大学 | 14回 |
| 3位 | 日本大学 | 13回 |
| 4位 | 駒澤大学 | 11回 |
| 5位 | 日本体育大学 | 10回 |
| 6位 | 青山学院大学 | 9回 |
| 6位 | 順天堂大学 | 9回 |
復路では早稲田大学が16回でトップです。
中央大学の14回、日本大学の13回も高い水準にあります。
一方、駒澤大学は復路優勝11回で、総合優勝8回を上回っています。青山学院大学も復路9回と、総合優勝9回に並ぶ実績を持っています。
総合優勝と往路・復路優勝は別の記録ここは箱根駅伝の歴代記録を調べる際に、間違えやすいポイントです。
往路と復路の両方で優勝していなくても、総合優勝することはあります。
代表例は次のとおりです。
- 2006年:亜細亜大学
- 2019年:東海大学
- 2021年:駒澤大学
これらの大学は往路・復路のどちらでも優勝できませんでしたが、10区間の合計タイムで他大学を上回り、総合優勝を果たしました。
実際に、往路・復路ともに2位以下だった総合優勝は、歴代で延べ9校の記録があります。
つまり、箱根駅伝では往路の勢いを維持する力だけでなく、復路で順位を上げる総合力も勝敗を左右します。
【箱根駅伝の連覇記録と完全優勝】中央大学の6連覇は破られるのか
箱根駅伝の歴代記録で、総合優勝回数と並んで注目されるのが連覇記録です。
歴代最長は中央大学の6連覇中央大学は1959年の第35回大会から1964年の第40回大会まで、6年連続で総合優勝しました。
| 年 | 大会 | 優勝回数 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1959年 | 第35回 | 8回目 | 連覇開始 |
| 1960年 | 第36回 | 9回目 | 2連覇 |
| 1961年 | 第37回 | 10回目 | 3連覇 |
| 1962年 | 第38回 | 11回目 | 4連覇 |
| 1963年 | 第39回 | 12回目 | 5連覇 |
| 1964年 | 第40回 | 13回目 | 6連覇達成 |
6連覇という数字は、単に優秀な選手が集まっていたというだけでは説明できません。
複数の学年にわたって競技力を維持し、10区間すべてで安定した走りを続ける選手層が必要になります。
箱根駅伝は一人のエースだけで勝ち切れる大会ではありません。長期間にわたってチーム力を保つことが、連覇の難しさにつながっています。
青山学院大学は4連覇と3連覇を達成中央大学に次いで注目されるのが青山学院大学です。
2015~2018年に4連覇を達成し、さらに2024~2026年にも3連覇を記録しました。
駒澤大学も2002~2005年に4連覇を達成しています。
歴代の主な連覇記録を整理すると、次のようになります。
| 大学名 | 連覇記録 | 達成期間 |
|---|---|---|
| 中央大学 | 6連覇 | 1959~1964年 |
| 青山学院大学 | 4連覇 | 2015~2018年 |
| 駒澤大学 | 4連覇 | 2002~2005年 |
| 青山学院大学 | 3連覇 | 2024~2026年 |
| 順天堂大学 | 4連覇 | 1986~1989年 |
箱根駅伝で使われる「完全優勝」とは、往路優勝・復路優勝・総合優勝の3つを同じ大学が獲得することです。
例えば、第102回大会の青山学院大学は次の3つをすべて達成しました。
- 往路優勝:5時間18分08秒
- 復路優勝:5時間19分26秒
- 総合優勝:10時間37分34秒
3つの記録をすべて獲得したため、2026年は完全優勝に該当します。
中央大学も完全優勝の実績が豊富です。
中央大学の公式記録では、完全優勝回数は9回。1950年の第26回大会と1962年の第38回大会も、歴史に残る完全優勝として記録されています。
総合優勝回数だけでは分からない、各大学のレース支配力を比較できる指標です。
【箱根駅伝の勢力図はどう変わった?】歴代優勝校一覧から見える3つの時代
歴代優勝校を時代別に整理すると、箱根駅伝の主役が入れ替わってきた過程が見えてきます。
1920~1940年代:早稲田・明治・中央・日本大学の時代箱根駅伝は1920年に第1回大会が開催されました。
初代総合優勝校は東京高等師範学校です。
その後、早稲田大学、明治大学、中央大学、日本大学などが優勝を重ねました。
特に早稲田大学は1922年、1923年、1927年と優勝し、戦前の駅伝界を代表する存在となりました。
日本大学も1935年から1940年代にかけて優勝を重ね、現在まで続く歴代3位の記録を築いています。
1950~1980年代:中央・日大・順天堂・日体大が台頭この時代は、中央大学と日本大学が強さを発揮した時期です。
中央大学は1959~1964年に6連覇を達成。日本大学も1960年代から1970年代にかけて総合優勝を重ねました。
さらに順天堂大学、日本体育大学が実績を伸ばします。
順天堂大学は1966年に初優勝した後、1980年代後半には4連覇を達成しました。
日本体育大学も1969年から1973年まで5連覇を記録しています。
1990年代~2026年:駒澤・東洋・青山学院など新勢力の時代1990年代以降は、優勝校が多様化していきます。
山梨学院大学が1992年に初優勝し、1990年代には神奈川大学も2連覇を達成しました。
2000年代には駒澤大学が4連覇を記録。東洋大学も2009年から2010年に連覇を達成し、2012年と2014年にも優勝しています。
そして2015年からは青山学院大学が新たな時代を築きました。
2026年時点では、青山学院大学が9回、駒澤大学が8回、東洋大学が4回という総合優勝回数です。
この変化から分かるのは、歴代優勝回数の多さと、現在の競技力は必ずしも一致しないということです。
例えば中央大学は歴代最多14回ですが、最後の優勝は1996年。一方の青山学院大学は2015年に初優勝してから、わずか12年間で9回の総合優勝を達成しています。
過去の蓄積と現在の強さを分けて考えることが、箱根駅伝の勢力図を理解するポイントです。
【箱根駅伝歴代優勝校回数】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:箱根駅伝で総合優勝回数が最も多い大学はどこですか?
A1:中央大学です。2026年第102回大会終了時点で14回の総合優勝を記録しています。2位は早稲田大学の13回、3位は日本大学の12回です。
Q2:青山学院大学の箱根駅伝総合優勝は何回ですか?
A2:2026年第102回大会終了時点で9回です。2015~2018年の4連覇と、2024~2026年の3連覇が大きな実績となっています。
Q3:箱根駅伝の歴代最長連覇記録は何連覇ですか?
A3:中央大学の6連覇です。1959年の第35回大会から1964年の第40回大会まで、6年連続で総合優勝しました。
Q4:箱根駅伝で往路優勝回数が最も多い大学はどこですか?
A4:中央大学です。2026年終了時点で15回を記録しています。
Q5:箱根駅伝で復路優勝回数が最も多い大学はどこですか?
A5:早稲田大学です。歴代最多の16回を記録しています。
Q6:箱根駅伝の完全優勝とは何ですか?
A6:往路・復路・総合の3つの優勝を同じ大学が獲得することです。第102回大会では青山学院大学が達成しました。
Q7:箱根駅伝で優勝経験のある大学は全部で何校ですか?
A7:2026年第102回大会終了時点で、総合優勝経験があるのは18大学です。なお、往路・復路だけに限れば、総合優勝経験がない大学にも優勝実績があります。
2026年第102回大会終了時点の箱根駅伝歴代総合優勝回数は、中央大学が14回でトップです。
早稲田大学が13回、日本大学が12回、順天堂大学が11回、日本体育大学が10回と続きます。
一方、現在の勢力図を象徴するのは青山学院大学です。2026年の第102回大会で3年連続9回目の総合優勝を果たし、歴代6位まで記録を伸ばしました。
特に押さえておきたい記録は次の4つです。
- 総合優勝最多:中央大学の14回
- 往路優勝最多:中央大学の15回
- 復路優勝最多:早稲田大学の16回
- 最長連覇:中央大学の6連覇
箱根駅伝の歴代優勝校ランキングを見る際は、総合優勝回数だけでなく、往路・復路の実績や連覇記録も合わせて比較することが大切です。
中央大学が守る14回の歴代最多記録に、青山学院大学がどこまで迫るのか。そして駒澤大学や早稲田大学が再び頂点に立つのか。
伝統校の記録更新と現代の強豪校による覇権争いは、次回以降の箱根駅伝でも最大の見どころの一つです。
主な参考資料:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「優勝回数ランキング」「第102回大会記録」、日本テレビ箱根駅伝公式サイト「歴代優勝校」、中央大学公式サイト「箱根駅伝」、スポーティングニュース「箱根駅伝 往路優勝&復路優勝回数 歴代ランキング」。