戸柱恭孝(とばしら・やすたか)は、横浜DeNAベイスターズに所属するプロ野球選手だ。1990年4月11日生まれ、鹿児島県肝付町出身の捕手で、右投左打。2015年のドラフト4位でDeNAに入団し、2016年からプロ野球の舞台でプレーを続けている。2024年にはクライマックスシリーズ(CS)でMVPを獲得し、チームの26年ぶりとなる日本一にも貢献した。
一方、野球ファン以外からも知られる理由がある。それが、子どもの頃から続くポケモン好きだ。ポケモンセンターヨコハマに頻繁に足を運ぶほどのファンで、2023年には自身の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の手持ちポケモンと来場者が対戦できる特別企画まで実現した。2026年現在の選手としての立ち位置から、鹿児島でのルーツ、野球人生、ポケモンとの意外な関係まで詳しく紹介する。
【戸柱恭孝とはどんな選手?】プロフィール・読み方・出身地を紹介

まずは、戸柱恭孝の基本プロフィールを整理しよう。
戸柱恭孝の基本プロフィール| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | 戸柱 恭孝 |
| 読み方 | とばしら・やすたか |
| 生年月日 | 1990年4月11日 |
| 年齢 | 36歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 鹿児島県肝属郡肝付町 |
| 身長 | 179cm |
| 体重 | 90kg |
| 投打 | 右投左打 |
| ポジション | 捕手 |
| 背番号 | 10 |
| 所属球団 | 横浜DeNAベイスターズ |
| ドラフト | 2015年ドラフト4位 |
| 出身高校 | 鹿屋中央高校 |
| 出身大学 | 駒澤大学 |
| 社会人野球 | NTT西日本 |
※球団公式選手名鑑、日本野球機構(NPB)の選手データを基に整理。年齢は2026年11月6日時点。
読み方は「とばしら・やすたか」「戸柱」は「とばしら」、「恭孝」は「やすたか」と読む。
一見すると読み方に迷いやすい名前だが、NPBの公式選手名鑑でも「とばしら・やすたか」と表記されている。
出身地は鹿児島県肝付町戸柱の出身地は、鹿児島県肝属郡肝付町だ。
鹿児島県の大隅半島に位置する肝付町は、自然豊かな地域として知られている。地元の鹿屋中央高校に進学した戸柱は、その後、大学、社会人野球を経てプロ入りを果たした。
2024年10月には、鹿児島の南日本放送(MBC)が、CSのMVPに輝いた戸柱を肝付町出身の選手として紹介。母校・鹿屋中央高校の関係者も、その活躍を喜んでいた。
故郷の出身選手がプロ野球の大舞台で結果を残したことは、地元にとっても大きなニュースとなった。
【高校・大学からプロへ】戸柱恭孝の経歴とキャリアの転換点
戸柱の野球人生を理解するうえで重要なのは、高校から大学、社会人野球を経てプロに進んだ経歴だ。
鹿屋中央高校から駒澤大学へ戸柱は鹿屋中央高校で野球に取り組み、卒業後は駒澤大学に進学した。
大学では捕手として経験を積み、3年春から正捕手を務めたと報じられている。
捕手は、投手の球を受けるだけのポジションではない。相手打者の特徴を把握し、投手の状態を見ながら配球を組み立て、守備全体を動かす役割も担う。
大学野球で培った経験は、後の社会人野球、そしてプロでのプレーにつながっていった。
NTT西日本で正捕手として成長大学卒業後は、社会人野球のNTT西日本に入社。
2014年には入社2年目で正捕手となり、日本選手権ベスト8進出に貢献した。
社会人野球で実戦経験を積み重ねたことが、プロ球団から評価されるきっかけの一つになった。
2015年ドラフト4位で横浜DeNAへ2015年10月22日に開催されたプロ野球ドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズから4位指名を受けた。
翌2016年にプロ入りすると、ルーキーながら124試合に出場。開幕からスタメンマスクを任されるなど、早い段階で一軍戦力として存在感を示した。
2017年も112試合に出場し、9本塁打、52打点を記録。捕手として試合に出場するだけでなく、打撃でもチームに貢献した。
戸柱恭孝の経歴・年代別まとめ| 年代 | 出来事 | 主なポイント |
|---|---|---|
| 1990年 | 鹿児島県で誕生 | 4月11日生まれ |
| 高校時代 | 鹿屋中央高校 | 捕手として野球に取り組む |
| 大学時代 | 駒澤大学 | 3年春から正捕手 |
| 2014年 | NTT西日本 | 正捕手として日本選手権ベスト8に貢献 |
| 2015年 | DeNAドラフト4位 | プロ入りが決定 |
| 2016年 | プロ1年目 | 124試合出場 |
| 2017年 | プロ2年目 | 112試合、9本塁打、52打点 |
| 2022年 | DeNA | 打率.264を記録 |
| 2023年 | ポケモンとのコラボ企画 | 手持ちポケモンとの対戦イベントが実現 |
| 2024年 | CS・日本シリーズ | CSのMVP、日本一に貢献 |
| 2025年 | DeNA | 45試合出場、打率.242 |
| 2026年 | DeNA | 36歳、プロ11年目のシーズンを終了 |
この経歴から見えてくるのは、戸柱が高校・大学・社会人という段階を踏み、捕手として実力を磨いてきた選手だということだ。
【捕手としての実力】2024年CSのMVPと日本一への貢献
戸柱恭孝を語るうえで、特に外せないのが2024年の活躍だ。
正捕手の離脱で巡ってきた大舞台2024年シーズンの戸柱は46試合の出場にとどまり、スタメン出場は19試合だった。
チームには山本祐大や伊藤光といった捕手がいたため、出場機会が限られる状況だった。
しかし、シーズン終盤からポストシーズンにかけて状況が変わる。
山本は右尺骨骨折、伊藤は左ふくらはぎの肉離れで離脱。捕手陣が相次いで欠けるなか、戸柱に大きな役割が回ってきた。
阪神とのCSファーストステージ第2戦からスタメンマスクを任され、巨人とのファイナルステージでも投手陣をリードした。
CSのMVPを獲得2024年10月21日、DeNAは巨人とのCSファイナルステージ最終戦に勝利し、日本シリーズ進出を決めた。
このシリーズで評価されたのが戸柱の活躍だ。
- ファイナルステージ全6試合でスタメンマスク
- 6試合連続安打
- 捕手として投手陣をけん引
- CS最優秀選手(MVP)を受賞
日本野球機構や日刊スポーツの報道でも、戸柱のリードと勝負強い打撃が取り上げられた。
特に、山本と伊藤が不在となったチーム状況を考えると、経験豊富な戸柱が果たした役割は大きかった。
26年ぶりの日本一にも貢献2024年11月3日の日本シリーズ第6戦、DeNAは福岡ソフトバンクホークスを破り、26年ぶりの日本一を達成した。
戸柱は日本シリーズ全6試合にスタメン出場。投手陣をリードし、チームの勝利を支えた。
第3戦の2回から続いた29イニング連続無失点という日本シリーズ新記録も生まれている。
もちろん、これは投手陣と守備陣全体で達成した記録だが、その中心で捕手として試合を組み立てた戸柱の存在は見逃せない。
日刊スポーツの取材では、戸柱は1年間準備を続けることの大切さを実感した趣旨のコメントを残している。
この出来事は、戸柱のキャリアにおける大きな転換点となった。
【実はポケモン好き】戸柱恭孝とポケモンセンターの意外な関係
野球選手としての顔とは別に、戸柱には熱心なポケモンファンという一面がある。
単にゲームが好きという程度ではなく、シリーズ作品を幅広く遊び、ポケモンセンターにも通うほどの愛好家だ。
ポケモンシリーズはほぼ全作品をプレイ2023年4月25日に行われた「ポケモンボールパーク ヨコハマ」の記者発表会で、戸柱は自身のポケモン愛について語っている。
電ファミニコゲーマーの会見レポートによると、戸柱はこれまでのポケモンゲームをほぼすべてプレイしてきたと説明。
当時遊んでいた作品として、次のタイトルを挙げていた。
- 『ポケットモンスター スカーレット』
- 『Pokémon GO』
- 『Pokémon UNITE』
特に注目したいのは、メインシリーズだけでなく、スマートフォン向けゲームやチーム対戦型ゲームにも触れている点だ。
幅広いタイトルを楽しんでいることからも、ポケモンへの関心の深さがうかがえる。
ポケモンセンターヨコハマには毎週のように通う戸柱とポケモンの関係を象徴するエピソードが、ポケモンセンターヨコハマへの訪問だ。
2023年の記者発表会で、会場となったポケモンセンターについて質問された戸柱は、前日にも訪れていたことを明かした。
加えて、毎週月曜日にお店に姿を見せることを冗談交じりに「毎週月曜日に出現しているので」と表現している。
この言葉は、ポケモンの世界に登場するキャラクターのような言い回しで、本人のゲーム愛が伝わるエピソードとなった。
好きなポケモンはバンギラスとウルガモス戸柱が好きなポケモンとして紹介されたのが、バンギラスとウルガモスだ。
| ポケモン | 関連作品・世代 | 戸柱との関係 |
|---|---|---|
| バンギラス | ポケットモンスター 金・銀 | 好きなポケモンとして紹介 |
| ウルガモス | ポケットモンスター スカーレット・バイオレット | 当時のお気に入りとして紹介 |
2023年の会見では、特に『金・銀』世代のバンギラスと、当時プレイしていた『スカーレット』のウルガモスへの思い入れが語られた。
野球の試合では冷静な表情を見せる戸柱だが、ポケモンの話になると熱心なファンとしての一面が見えてくる。
【2023年のポケモンボールパーク ヨコハマ】戸柱の手持ちポケモンは?
戸柱のポケモン好きが広く知られるきっかけになったのが、2023年に横浜スタジアムで開催された「ポケモンボールパーク ヨコハマ」だ。
2023年6月30日から7月2日まで開催このイベントは、ポケモンの世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」の横浜開催を記念した特別企画だった。
開催期間は2023年6月30日から7月2日まで。横浜DeNAベイスターズと中日ドラゴンズの試合に合わせて実施された。
期間中は、選手たちがピカチュウをデザインした特別なヘルメットやキャップを着用。球場のビジョン演出にもポケモンが登場した。
野球とポケモンの世界観を融合させた、横浜スタジアムならではの企画だった。
戸柱の手持ちポケモンは4匹イベントの中でも特に話題となったのが「vs戸柱選手ブース」だ。
これは、戸柱が『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で育てたポケモンと、来場者が1対1で対戦できる体験企画だった。
GAME Watchの開催レポートでは、対戦で選択できたポケモンとして次の4匹が紹介されている。
<ポケモンのラインナップ>
- ルカリオ
- バンギラス
- ウルガモス
- デカヌチャン
それぞれ異なる特徴を持つポケモンで、ゲームを遊んでいる人にとっても興味深いラインナップだった。
特にバンギラスとウルガモスは、戸柱が好きなポケモンとして会見で挙げた存在でもある。
来場者も実際にポケモンバトルに参加このブースの魅力は、戸柱のポケモンを見られるだけではなかった。
来場者自身がポケモンを選び、1対1の対戦を体験できたことだ。
Nintendo Switchを持参する必要はなく、会場側が用意したゲーム機で参加できる仕組みだった。
対戦に勝利すると、小さなモンスターボールのおもちゃがプレゼントされる企画も用意されていた。
野球観戦に訪れた人が、プロ野球選手のゲーム内の手持ちポケモンと対戦できるという、通常の試合ではなかなか経験できないイベントだった。
野球とポケモンが結び付いた理由この企画が成立した背景には、横浜でのポケモン世界大会開催がある。
2023年8月11日から13日には、パシフィコ横浜で「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」が開催された。
その開催を盛り上げるため、横浜DeNAベイスターズとポケモンが連携し、横浜スタジアムを舞台にした特別企画が実現した。
戸柱はポケモン好きの選手として、その企画に自然な形で参加。単なる広告出演ではなく、自分が実際に遊んでいるゲームのポケモンを使った対戦ブースまで実現した点が特徴的だった。
なお、このイベントは2023年の期間限定企画であり、2026年現在も同じ対戦ブースが常設されているわけではない。
【2026年現在の戸柱恭孝】所属球団・成績・今後の注目点
2026年11月現在、戸柱は横浜DeNAベイスターズに所属している。
球団公式選手名鑑とNPBの2026年シーズン終了時点のデータでは、背番号10、捕手として登録されている。
2026年シーズンの成績2026年シーズンの主な打撃成績は以下のとおり。
| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 出場試合 | 42試合 |
| 打数 | 102 |
| 安打 | 22 |
| 打率 | .216 |
| 本塁打 | 1 |
| 打点 | 8 |
| 盗塁 | 1 |
2026年は42試合に出場し、22安打を記録した。
打率だけを見ると打撃面で突出した数字ではないが、捕手は打撃成績だけで評価できないポジションだ。
投手とのコミュニケーション、配球、守備時の状況判断、試合の流れを読む能力など、数字に表れにくい部分も重要になる。
通算成績から見るプロ11年間の歩みNPBの2026年シーズン終了時点の記録によると、戸柱の通算成績は次のとおり。
| 項目 | 通算成績 |
|---|---|
| 出場試合 | 733試合 |
| 安打 | 413本 |
| 本塁打 | 33本 |
| 打点 | 177 |
| 打率 | .224 |
2016年のルーキーイヤーから2026年まで、横浜DeNAでプレーを続けている。
2024年のポストシーズンで見せた活躍は、長年にわたって一軍で経験を積み、出番が限られる時期にも準備を続けてきたことが生きた結果だった。
2026年の戸柱を見るときの評価ポイント戸柱を知るうえでは、次の3点に注目したい。
1. 捕手としての経験
プロ11年目を迎えた経験は大きな強みだ。投手との連携や試合運びなど、捕手として積み上げてきた経験に注目したい。
2. チーム内での役割
捕手はチーム事情や投手との相性によって出場機会が変わる。スタメン出場数だけでなく、途中出場や重要な試合での起用も評価材料になる。
3. ベテランとしての準備力
2024年のCS・日本シリーズで見せたように、限られた出場機会から大きな結果につなげられるかどうかも重要だ。
球団公式プロフィールでは、戸柱自身が今シーズン注目してほしい点として「安心感、貪欲さ」を挙げている。
この言葉は、経験を重ねた捕手として、チームに何をもたらそうとしているのかを考える手掛かりになる。
【戸柱恭孝に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:戸柱恭孝の読み方は?
A1:戸柱恭孝は「とばしら・やすたか」と読む。横浜DeNAベイスターズに所属するプロ野球選手で、ポジションは捕手。
Q2:戸柱恭孝の出身地と現在の所属球団は?
A2:鹿児島県肝属郡肝付町出身。2026年シーズン終了時点では横浜DeNAベイスターズに所属し、背番号10を着用している。
Q3:戸柱恭孝の手持ちポケモンは何?
A3:2023年のポケモンボールパーク ヨコハマの対戦ブースでは、ルカリオ、バンギラス、ウルガモス、デカヌチャンの4匹が選択できた。いずれも『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』を使った対戦企画で紹介されたポケモンだ。
戸柱恭孝は、鹿児島県肝付町出身のプロ野球選手であり、横浜DeNAベイスターズを支える捕手の一人だ。
鹿屋中央高校、駒澤大学、NTT西日本を経て2015年ドラフト4位でプロ入り。2016年から一軍で経験を積み、2024年にはCSのMVPを獲得する活躍でチームを日本一へ導いた。
そして、野球だけでなくポケモンへの深い愛情も、戸柱という人物を知るうえで欠かせない要素だ。
2023年のポケモンボールパーク ヨコハマでは、本人が育てたポケモンとの対戦ブースが実現。ルカリオ、バンギラス、ウルガモス、デカヌチャンという4匹のラインナップは、ゲームファンにも印象を残した。
戸柱恭孝を評価する際に押さえたいのは、次の3つだ。
- 野球選手としては、捕手としての経験と2024年CS・日本シリーズでの実績。
- 人物像としては、鹿児島県肝付町からプロの舞台に進んだ経歴と、長年続くポケモン愛。
- 2026年の現在は、横浜DeNAでプロ11年目を終えたベテラン捕手としての役割。
打率や出場試合数だけでは見えない捕手としての価値と、ポケモンを楽しむ親しみやすい一面。その両方を知ることで、戸柱恭孝という選手の魅力がより立体的に見えてくる。